【祭礼日】6月20日以後の卯か酉の日
【場 所】八幡神社(常滑市矢田字谷海道53)
【日 程】16:00(神事)、16:20~16:50(ウンカ送り)
6月下旬に行われる「矢田のウンカ送り」は7月上旬に行われる「矢田の虫送り」と対をなす虫送りの行事です。
「ウンカ」とは稲の害虫となる体長5mmほどの昆虫のことです。源平の合戦で、平家の武将斎藤実盛(サネモリ)は稲の切り株に馬が脚をとられ落馬したところを討ち取られたので、実盛は怨霊となり稲を荒らす害虫になったのだといわれます。
このため、矢田のウンカ送りでは「実盛人形」を作って稲の害虫を追い払おうとします。当日午前中に矢田集落センターで実盛人形と「フウフの鳥」を作ります。フウフの鳥は孔雀のようにきれいな羽根を持った紙製の鳥で、ウンカである実盛人形を追いかけるのだそうです。
夕方、八幡神社で神事の後、八幡講総代と区長・実盛人形・フウフの鳥・太鼓・法螺貝の順で20人ほどの行列を組んで、太鼓を打ち法螺貝を鳴らしながら矢田川の堤防を進み、実盛人形とフウフの鳥を川に流します。(実際には、所作だけで川には流しません)
7月上旬に行われる虫送りでは、実盛人形・フウフの鳥の代わりに点火した松明を持って矢田川の堤防を進み稲の害虫を追い払います。
八幡神社を出発する 矢田川堤防を進む
フウフの鳥と実盛人形 フウフの鳥と実盛人形を川に流す