大倉戸のチャンチャコチャン祭り(恵比寿神社)

【祭礼日】12月8日
【場 所】恵比寿神社(湖西市新居町浜名2642)

【日 程】15:30~16:30

「大倉戸のチンチャコチャン祭り」は、江戸時代の天明年間(1781~89年)に、この辺り一帯で疫病が流行りこれを鎮めるために、疫病神を集落から追い払う「送り神行事」として始まったと伝えられています。

毎年、「事八日(コトヨウカ)」と呼ばれる2月と12月の両八日に、小学生の子供たちが中心になって行われます。

大倉戸では当日、「オンビ」(御幣)を付けた笹竹で家の内外を祓い清めてこの竹を庭先に出しておきます。学校から帰った子供たちは、各家の笹竹を集めて氏神様である恵比寿神社に集合します。

神社境内には厄神に見立てられる男女2体の「デックラボー」 が用意されています。デックラボーは、藁を芯材にして白の紙で覆い、目・鼻・口を描いた人形で、この日の午前中に町内会の役員さんによって作られるのだそうです。

デックラボーは、椿の枝で作られた「バンドブネ」に括られ、バンドブネには引き縄が付いています。

時間になると、恵比寿神社の神宮寺である東新寺の住職が社殿に設けられた祭壇前で読経します。読経が終わると笹竹を持った子供10数人がバンドブネの周りに集まり輪になります。

一度練習した後、鉦の音に合わせて「大倉戸のチャンチャコチャン」と叫びながら、デックラボーを笹竹で叩きます。その後、旧東海道筋に出て、鉦・笹竹・バンドーブネの順で列をなして進み、数ヶ所で同じように笹竹でデックラボーを叩きます。

集落の端に来て叩く頃には、デックラボーの白の紙は剥がれボロボロになっています。2月8日は集落の西から東へ、12月8日は集落の東から西へ疫病神を送ります。

 

      恵比寿神社                        バンドブネとデックラボー

 

     デックラボー                       笹竹でデックラボーを叩く

 

バンドブネを引き摺って進む                 笹竹でデックラボーを叩く

 

   鉦と笹竹を持って進む                    笹竹でデックラボーを叩く

祭りの栞(トップ)

 

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