御船神事(鹿島神社)

【祭礼日】11月第一日曜日
【場 所】鹿島神社(牧之原市勝俣2022)

【日 程】13:30~14:10(御船柱起こし・帆揚げ)、14:20(渡御)、14:30(神事=御旅所)、14:45(還御)、14:45~17:00(御船地区巡行)

御船神事は、享保年間(1716~1735年)、川崎湊の廻船問屋や漁師たちが、海運の興隆と海上の安全を祈願するために始めたといわれます。

神社の裏手にお茶畑があり、畑の中にある井戸からバケツで汲み上げた水に榊の枝を濡らし、これを船若と呼ばれる15人にふり掛けます。茶畑の中で行う禊ぎ神事は初めて見ます。

神社拝殿での神事と並行して、拝殿前で御船の柱起こし・帆揚げをします。御船は酒荷を輸送するために用いられた江戸時代の樽廻船を模したもので、全長は2メートルあります。柱起こし・帆揚げは「御船神事の歌」にあわせて、30分ほどかけてゆっくりと行います。

帆揚げが終わると、御船が波にゆられて航行する様を表すのか、境内で船若が御船を上下に揺すります。その後、御船を先頭に猿田彦・神輿・神官が200mほど先の御旅所へ渡御します。

お旅所での神事の間、船若は御船を囲んで座って輪になり「御船神事の歌」を歌います。神事が終ると猿田彦・神輿・神官は神社に戻り、船若と御船は町内を巡行し各所で御船を揺らします。

この日は、隣町で「服織田神社祭典」が行われており、御船神事の巡行が勝間田川を渡った所で、服織田神社の賑やかな囃子・屋台と行き会いました。氏子地域が重複しているのか、それとも入り組んでいるのか。よく分かりません。

「御船神事の歌」の一部です。

  ホランエー ひとりむすめが ヤーハハイ
  エーエー 娘が妹をつれて ヨーイトナー

  ホランエー みのぶさまへと ヤーハハイ
  エーエー さまへとありゃいせまいり ヨーイトナー

  ホランエー お天気どうだと ヤーハハイ
  エーエー しりめにとえば ヨーイトナー

  ホランエー 私しゃそらみた ヤーハハイ
  エーエー 空みたありゃことがない ヨーイトナー

  (あとは憚りあり、省略します)  

 

御 船                  茶畑で禊ぎ

 

柱起し                   帆揚げ

 

帆揚げ                 御船を揺する

 

渡 御                    御旅所

 

御船を囲んで               御舟を揺する

 

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