獅子神楽(和田木神社)

【祭礼日】10月下旬の土・日曜日
【場 所】和田木神社(熱海市下多賀61)

【日 程】10:00(例大祭式典)、10:30(獅子神楽=境内)、11:00(神幸祭・お下り)、12:00(御旅所祭・獅子神楽=御旅所)、休憩、15:00?(お上り・還幸祭)

和田木神社の例大祭で行われる獅子神楽は、新型コロナウイルス禍のため2年連続中止となり3年ぶりに行われました。

和田木神社はJR網代駅近くの山の中腹にあり、急峻な長い階段を上ります。駅から神社に至るまで人に出会うことがなくいやな予感がしましたが、10時過ぎに神社に着くと20人ほどの人がいたので、祭りが行われていることが確認できてほっとしました。

すでに例大祭の式典は本殿で始まっていました。本殿前には神輿が安置されこれを囲むようにして四神旗が立てられ、神輿の前には神社旗と鉾が立ててあります。また境内の一角には、4本の斎竹(イミダケ)に注連縄を張り巡らせた獅子神楽の舞場が設けてあります。

本殿での神事が終わると、獅子神楽の永年勤続者の表彰式が行われます。今年は30年勤続者2人が表彰されました。表彰式が終わると直ちに舞場で獅子神楽が奉納されます。

獅子頭の髪は真っ白で、獅子の胴幕は緑地に毛卍文(ケマンモン)が描かれています。舞方は、白の半着姿に白足袋を履いています。囃子方は、笛数人と太鼓打ち1人で、太鼓打ちは締め太鼓と桶胴太鼓の二つを打ちます。

最初に一人立ち獅子による「剣(ツルギ)の舞」が、次に二人立ち獅子による「宙下(チュウシタ)」が舞われます。

剣の舞では、舞い方は獅子の胴幕を首に巻き付け、右手に抜き身の剣を左手に鞘を持って激しく舞います。宙下では、二人の舞方が胴幕に入り力強く舞います。2曲合わせて10分ほどで終わります。

舞曲にはこのほかに、一人立ち獅子が幣束と鈴を持って舞う「神拍子(シンビョウシ)」と二人立ち獅子が舞う「下り端(サガリハ)」の2曲がありますが、省略されたようでこの日は舞われませんでした。

獅子神楽が終わると、神職・巫女さん・獅子神楽保存会員など一同揃って記念写真を撮ります。その後、神輿の前で神幸祭が行われます。奉仕者のお祓い・祝詞奏上・玉串奉奠が行われた後、神輿が担がれ「お下り」が始まるかと思ったら、神輿は階段を少し下りただけで直ぐに本殿前に戻ってきます。

次に、還幸祭が神幸祭と同じように神輿の前で行われ、これで今年の祭りはあっけなく終りました。

例年は神輿とともに獅子がお下りし氏子域内を巡幸し、御旅所で獅子神楽が奉納され、昼休み休憩した後、神輿と獅子がお上りするのですが、今年はいずれも中止になりました。

御旅所は、網代駅の真下を流れ北に向かって海に注ぐ水神川と国道135号線の1本南の通りとが交わる場所(ホテル大和の西隣)にあります。

例年は、和田木地区の西隣にある小山地区の神明社のお祭りが同じ日にあり、17時から「和田木青年会」「網代温泉観光協会」「櫻田会」の山車3台が網代温泉一帯を練り、19時半から大繩公園で「子供しゃぎり大会」が行われるそうです。

 

  和田木神社本殿                         永年勤続者の表彰式

 

獅子神楽の舞場                             剣の舞   

 

剣の舞

 

宙 下

 

奉仕者をお祓いする                           祝詞奏上    

 

神輿お下り

祭りの栞(トップ)

 

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