例大祭(今宮神社)

【祭礼日】10月~20日
【場 所】今宮神社(熱海市桜町3-29)

【日 程】19日13:40~16:40(神幸行列)、17:00(宵宮祭)、17:30(社伝神楽・稚児舞)、19:00~20:00(演芸大会)、20日16:00(例大祭)、16:30(社伝神楽・稚児舞)18:00~20:00(神輿パレード)

今宮神社は、仁徳天皇の御世(313~399年)に創建され、正治2年(1200年)に源頼朝の命により社殿が再建されたと伝えられています。

伊豆の蛭ヶ小島に配流された源頼朝は、頼朝の監視役であった伊東祐親の娘八重姫との間に千鶴丸をもうけました。これを知った祐親は、家来に命じて伊東の八代田の川に千鶴丸を沈めて殺しました。

頼朝は伊東祐親の追手から伊豆山へ逃れる途中、喉が渇き腰をおろした時、腰に差していた刀の鐺(コジリ)が土に当りそこから湧き出した清水で喉の渇きを潤し力を得て、麓にあった社(現在の今宮神社)に開運を祈願したと伝えられています。

今宮神社の「社伝神楽」(獅子神楽)と稚児舞は、宵宮祭と例大祭で奉納されます。

【社伝神楽】演目は4題で、「さがりは」・「しんびょうし」・「つるぎのまい」・「くるいしし」の順で奉納されます。

獅子の胴幕は、鶴や花の模様を染めた赤の布を背筋に縫い付けた青の胴幕です。笛の囃子方5人は藤色の直垂(ヒタタレ)姿に烏帽子を被っています。

最初は、白衣・紫の袴姿の二人が胴幕の中に入る二人立ち獅子で、四方を清める舞「さがりは」を舞います。

次に、一人立ち獅子になり胴幕を絞り身に巻き付けた一人が、右手に鈴を左手に御幣を持って、神を呼ぶ舞「しんびょうし」を舞います。

次に、一人立ち獅子で右手に鈴を左手に剣を持って、悪魔を退治する舞「つるぎのまい」を舞います。この舞で使用する剣は、源頼朝が800年以上前に旗揚げした際の同神社ゆかりの剣だそうです。

次に、二人立ち獅子に戻り、神が獅子にのり移って厄除けをする舞「くるいまい」を舞います。この舞では獅子が見物人の頭を噛んだりしますが、噛まれると厄除けになるといわれます。 

【稚児舞】舞姫は6人で、白衣に金襴の稚児狩衣(カリギヌ)・紫染めの袴姿に天冠を被り、右手に鈴を持ち左手に鈴から伸びた紅白の垂布(タレギヌ)を持って舞います。鈴は、先端に赤や黄のモミジの葉が付いた2段(上段3ヶ、下段5ヶの鈴)の独特な形状です。

 

舞 姫                                 笛 方

 

   さがりは                              しんびょうし

 

 つるぎのまい                             くるいまい

 

稚児舞

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