掛塚祭り(貴船神社)

【祭礼日】10月第三土・日曜日
【場 所】貴船神社(磐田市掛塚927-1)

【日 程】土曜日[宵祭り]7:00(屋台の練り開始)、13:00(屋台が「五久商店」前に集まる)、18:20~17:40(屋台の神社曳き込み)、19:15~(屋台の神社曳き出し)
日曜日[本祭り]9:00~(屋台の神社曳き込み)11:45(神輿渡御出発、御仮宮へ)、12:30(屋台の神社曳き出し、御仮宮へ)、14:00(神輿還御出発)、14:30(屋台の御仮宮曳き出し)、17:00~(屋台の神社曳き込み)、19:20~(屋台の神社曳き出し)

天竜川の河口に位置する掛塚は、かつては「掛塚湊」が栄え「遠州の小江戸」と呼ばれ、江戸や大坂の中間の湊として栄え、天竜川上流からの良質な木材や物資を大量に運んでいました。当時の繁栄を今に伝えるのが貴船神社の掛塚祭りです。

掛塚祭りの屋台は現存する屋台の中では遠州地方で最も古く、200年以上の歴史のある屋台もあるそうです。

屋台は遠州地方西部に多い一層大唐破風(カラハフ)様式ですが、掛塚の屋台は、屋根の上に提灯を吊り下げるための骨組みを別に作っているという特徴があります。屋台屋根の前後の提灯は、この骨組みから伸ばした青竹数本に付けられ、屋台屋根横の提灯は骨組みから吊るされています。

屋台を引き出す町は全部で9町あり、それぞれに組名が付いています。 蟹町(可組)・新町(志組)・横町(よ組)・中町(な組)・砂町(寿組)・本町(も組)・田町(田組)・大当町(大組)・東町(ひ組)。9町には「本舞台」の屋台が1台ずつあり、このほかに蟹町・新町・横町・中町・砂町・本町には「曳舞台」の屋台が1台ずつあります。

屋台が動いている間、小太鼓・大太鼓・篠笛による掛塚囃子が奏されます。掛塚囃子は、南北朝時代に後醍醐天皇の皇子・宗良(ムネナガ)親王の一行が、遠州引佐(イナサ)の井伊谷(イイノヤ)を目指す途中、暴風雨で掛塚の隣の白羽(シロワ)(現在の浜松市南区)に漂着し、そこから井伊谷へ向かう途次に掛塚の祭礼に出会い、随臣が「御公卿囃子」などの囃子を伝授したのが始まりとされています。

今回は、宵祭りの屋台の宮入りを見学しました。

 

可組(蟹町)本舞台                  可組(蟹町)曳舞台        

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ひ組(東町)                       も組(本町)      

 

  志組(新町)                             大組(大当町)

 

   よ組(横町)                             宮入りした屋台

祭りの栞(トップ)

 

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