【祭礼日】8月第一日曜日
【場 所】天白神社(磐田市池田815)・池田渡船公園
【日 程】18:00~18:20(神事)、18:30~18:45(やかた巡行)、19:00~20:00(やかた川流し)、20:00~21:00(手筒花火・打上花火)
江戸時代から続く伝統行事で、やかたに取り付けた提灯に託された厄を川に流し、併せて天竜川水難の川供養をする祇園祭です。商工会が池田渡船公園の売店出店と花火大会でやかた祭りに協力しています。
池田の歴史は古く、平安時代は京都松尾大社の荘園で、時代が下り徳川家康が磐田原の初陣で敗走した時、池田の10人衆が天竜川を船で渡し他の船を隠して家康を助けたため、家康は10人衆を格別に扱い10人衆と喧嘩した者は死罪としたそうです。そういう由緒ある池田のお祭りです。
池田では南・中町・藤美の3地区がやかたを持っていますが、市指定文化財は中町だけです。その中町では当日午前中に、竹と麦藁と萱草でやかたの船体部分を作ります。夕方17時頃から船体の上に提灯を飾り付けるための竹矢倉を組みます。やかたの真ん中の藁束には、御幣・3本の蝋燭・津島神社の御札を差し込みます。
この頃から中町の各家から、願い事・名前・生年干支が書かれた赤いほうずき提灯を1ヶずつ持ってきます。中町は約100戸ですが今年は80ヶの提灯が集まりました。
18時から天白神社で神事が始まり、18時30分からやかたを担いで姫街道を巡行し池田渡船公園に向かいます。やかたを先導するのは長さ7~8mの竹で、竹の中ほどに牛頭天王・無病息災・家内安全と書かれた角提灯が取り付けられています。提灯に灯をともしたやかたは前6人、後6人で担ぎます。
この日は姫街道に風が無かったため巡行中に燃えた提灯は2ヶだけでしたが、いつもはもっとたくさんの提灯が燃えその都度灯を点け直すので大変です。
池田渡船公園の河川敷に集まった3地区のやかたを宮司がお祓いし、19時から藤美・南・中町の順に川に降りて行きましたが、順番は毎年決まっている訳でもないようです。3地区のやかたは川に入ると次々にやかたを燃やします。やかたがまだ燃え尽きない20時から、河川敷で打上花火と手筒花火が上がります。
提灯を持ち寄る 3本の蝋燭・津島神社の御札・御幣
やかた 先導の竹幟
やかた巡行 河川敷でお祓い
ほうずき提灯 川に入るやかた
やかたを燃やす