【祭礼日】8月1日
【場 所】神益麻志(カンマスマシ)神社(伊豆の国市神島1307)
【日 程】18:30~19:30(かわかんじょう=狩野川神島橋上流)、19:45~20:30(花火大会=狩野川大仁橋下流堤防)
暴れ川とされた狩野川の水霊を鎮め、水害から村を守るためと、水難者を供養する盆の伝統行事です。
神島のかわかんじょうは、現在は8月1日にのみ行われていますが、元々は8月1日から3日までの3日間毎日行われていたそうです。神島地区など伊豆の国市内の一部では、明治時代以降盛んになった養蚕の最盛期を避けて、7月31日から8月3日にかけて盆行事を行うようになったといわれます。
約3m四方の竹枠に枯れた笹と麦カラを敷き詰め、菰の上から止め竹を刺した厚さ1mほどの筏1基、同様に2m四方×厚さ50cmほどの筏1基、1m四方×厚さ30cmほどの筏5基があり、それぞれの筏の中心に、枯れ竹を軸にして作られた高さ5~6mの大松明1基、高さ3mほどの中松明1基、高さ1mほどの小松明5基が据えられています。これが「かわかんじょう」と呼ばれるものです。
会場に着いた時には、大松明と中松明の筏はすでに川に浮かべられていました。辺りが薄暗くなると、小松明の筏も水面に浮かべらられ、大松明から順番に点火されます。まず小松明の筏5基が川の流れの中ほどに運ばれ、筏1基に1人が付き添って川に流します。
次に中松明と大松明の筏が運ばれ、中松明の筏には引き綱を持つ2人を含め3人が、大松明の筏には引き綱を持つ人・竹竿を持つ人など8人ほどが付き添いゆっくりと筏を流します。川の深さは膝から腰辺りまでです。これでも川の深さは例年より70cmほど低く筏は流しにくいそうです。特に川辺から流れの中央に大松明の筏を運ぶ時は大変そうでした。
かわかんじょうを流す時、乗り手が「うっ、うっ、うぁ、はい」と囃し、これを神島橋の上にいる子供たちが「うっ、うっ、うぁ、はい」と受けて返すそうですが、こちらの岸からは遠すぎて聞こえませんでした。また川が浅かったせいか、かわかんじょうに乗る人もいなかったようです。(向こう岸=右岸にいた方が良かった子もしらません)
かわかんじょうが神島橋の手前まで流されると、右岸の浅瀬に運ばれその場で燃え尽きるまで置かれます。
小松明の筏(手前5基) 中・大松明の筏
大松明に点火 全ての松明に点火
大松明の筏を流す 神島橋
燃え上がる大松明 燃え尽きる前の松明