鹿島踊り(初木神社)

【祭礼日】7月17~18日
【場 所】初木神社(熱海市初島5)

【日 程】17日[宵宮]20:00~20:30(神事・鹿島踊り=神社)、18日[本祭]11:00~11:40(神事・鹿島踊り=神社)、11:45~12:00(神事・鹿島踊り=御旅所)、13:30~14:30(鹿島踊り=御旅所・神社・竜神宮)

「鹿島踊り」は、茨城県鹿島神宮の神人による疫神送り(悪霊祓い)がその起源といわれ、千葉県、及び神奈川県西部から静岡県伊豆半島東部の沿岸部に伝播しています。この中で初島に伝わる鹿島踊りが最も古い姿を伝えているといわれます。初島は静岡県で唯一、人が住む島だそうです。

鹿島踊りは初木神社例大祭の行事の中で行われます。18日の本祭では神事の後、裃姿で木杖を持つ2人と長袢纏姿で錫杖を持つ2人の露祓いを先導にして、鹿島踊りの踊り方24人が本殿から縦一列に並んで境内を進みます。

踊り方は全員白丁(ハクチョウ)姿に白の足袋と草鞋を履き、締め太鼓を打つ1人、鉦を打つ2人、シャアコと呼ばれる採り物を振る役持ち1人、左手に白の幣束・右手に白の扇子を持つ20人(うち2人の幣束は五色)の順で進みます。

境内の一画で鹿島踊りが奉納されます。最初は円形を組み踊り、次は5列の列形に組み直し本殿の方向を向いて踊り、次に円形に戻って踊り、最後に列形で本殿の反対方向を向いて踊ります。締め太鼓・鉦・シャアコを持つ4人は、常に円形や列形の真中にいて太鼓・鉦を打ちシャアコを振ります。歌上げは鉦打ちの2人がしていたようです。

鹿島踊りが終わると、露払いが参道の両側を警護する中を、鹿島踊り・神輿・宮司神職・市長区長等の参列者・太鼓・巫女・獅子の順で行列を組んで浜にある御旅所へ渡御します。これをお下りといいます。このお下りの時も鹿島踊りがあります。形は5列の方形です。

神職・参列者は皆さん玉串を手に持って渡御します。巫女さん8人は三方に載せた神饌を目の上に掲げて進みます。巫女さんの両側には4人立ちの獅子2頭が付き添っています。獅子頭と尻尾は男性が持っていますが、獅子の胴幕には浴衣姿の若い女性2人が入っています。珍しい光景です。

御旅所で神事が行われ、御旅所の少し上にある小さな広場で鹿島踊りが奉納され一旦昼休み休憩になります。この日は初木神社の例大祭が初島島民総出で行われるので、名物の食堂街・民宿も全て休みです。熱海駅前で買っておいた弁当が役に立ちました。

休憩が終わり集まってきた鹿島踊りの踊り方や巫女さんたちが浜の階段で海水に手をつけ禊ぎをします。御旅所の上の広場で鹿島踊りが奉納された後、渡御と同じ様に行列を組んで神社に還御します。これをお上りといいます。

神社で再び鹿島踊りを奉納した後、踊り方だけは休むことなく神社から少し離れた竜神宮に向かい鹿島踊りを奉納します。この往復の際も露払いの4人が先頭に立ちますが、行列は一列で道中での踊りはありません。

 

     初木神社                                踊り方と露払い

 

鹿島踊り(初木神社)

 

神輿渡御                                    太 鼓

 

神饌を掲げる巫女                            御旅所で神事  

 

鹿島踊り(御旅所)

 

        還 御                               鹿島踊り(竜神宮)



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