御衣祭(初生衣神社)

【祭礼日】4月第二土曜日
【場 所】初生衣神社(浜松市北区三ケ日町岡本696)

【日 程】14:00~15:00

初生衣(ウブキヌ)神社の祭神は、天照大神(アマテラスオオミカミ) が天の岩戸に隠れた際に、大神に御供えする織物を織ったという機織(ハタオリ)の祖、天棚機姫命(アメノタナバタヒメノミコト)です。

初生衣神社は、『神服部(カンハトリ)家の旧記によれば、久寿(キュウジュ)2年(1155年)以来、境内の織殿において三河の赤引の糸をもって御衣(オンゾ)を織り、八百年の長い間毎年皇大神宮(伊勢神宮)に奉献した古例を有する他社に比類ない古社』(浜松市教育委員会現地看板より)で、遠州織物の発祥の地とされています。

御衣は神様のお召し物をいい、400年ほど前から、初生衣神社(静岡県浜松市)の織殿で織られた御衣を、旧暦4月13日初生衣神社を出立し湊町神明社(愛知県豊橋市)に運び、旧暦4月14日湊町神明社で御衣祭を執り行った後、旧暦4月17日伊勢神宮に奉納していました。

この行事が明治時代に中断し昭和に復活し、現在では4月第二土曜日初生衣神社で御衣祭、5月第二土曜日湊町神明社で御衣祭、5月15日伊勢神宮へ御衣奉納にと、日程・内容が変わりました。今回は初生衣神社での御衣祭を見学しました。

行事はまず、初生衣神社から500mほど南にある濱名惣社(ハマナソウシャ)神明宮の境内摂社(セッシャ)天棚機姫命社(アメノタナバタヒメノミコトシャ)に保管されている御衣をお迎えするため、初生衣神社から行列を組んで天棚機姫命社に向かいます。

行列は、巫女・神職・太一御用の幟2本・おんぞ幟4本・唐櫃(カラビツ)・神職・おんぞ幟約40本の順です。天棚機姫命社に着くと唐櫃に御衣を納めて、改めて行列を組んで初生衣神社に戻ります。

初生衣神社で唐櫃から取り出した御衣を本殿に納めた後、宮司が祝詞を奏上し、次に巫女が豊栄の舞を奉納し、最後に列席者が玉串を奉奠して御衣祭は終わります。

初生衣神社本殿の隣には、萱葺きの織殿が建っておりその中には江戸時代まで使われていたという木製の織機が置いてありました。

 

初生衣神社                                     織 殿 

 

天棚機媛命社へ向かう

 

天棚機媛命社へ向かう                            天棚機媛命社    

 

初生衣神社へ向かう

 

   出迎えの楽奏                               御衣を本殿に納める

 

祝詞奏上                                     豊栄の舞

 

祭りの栞(トップ)

 

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