【祭礼日】3月最終土曜日
【場 所】気賀関所(浜松市北区細江町気賀(キガ)4577)
【日 程】11:00~11:20(手踊り・奴踊り=気賀(キガ)関所祭り広場)、11:30~12:30(道中行列=都田川桜堤)、13:30~14:20(道中行列参加者の自己紹介・手踊り・奴踊り=みをつくし文化センター)
「姫様道中」は、江戸時代に大名の姫様が東海道の脇街道である「姫街道」を往来した行列を再現した祭りです。
姫街道は、東海道見附宿(ミツケシュク)(静岡県磐田市)と東海道御油宿(ゴユシュク)(愛知県豊川市)の間の約60Kmを浜名湖北岸を迂回して結ぶ街道で、正式には「本坂通(ホンザカドオリ)」と呼ばれます。
東海道の本道である「今切(イマギレ)関所」での厳しい取り調べや舟での渡海を嫌い、比較的監視の緩い脇街道(本坂通)を宮家・公家・西国大名の奥方・姫が好んで通ったことから、江戸時代後期には本坂通を姫街道と呼ぶようになったといわれます。
姫様道中は、昭和27年(1952年)から毎年桜の季節に行われ、今年で71回目となります。
天竜浜名湖鉄道気賀駅の近くに気賀関所が再現されており、本番所・向番所には実物大の役人などの人形も飾られています。気賀関所の西側に祭り広場があり、時間になると姫様道中の参加者が列を組んで広場に入場します。
姫様行列に「家老侍」として参加する陣笠・武家姿の実行委員会長・浜松市長・浜松市議会議長がそれぞれ挨拶した後、姫様・腰元など女性参加者20数人による手踊り2曲が披露されます。最初に桜の枝を手に持って「細江音頭」が踊られ、次に花笠を脇に置いて「細江小唄」が踊られます。
次に、「毛槍奴」「箱持奴」など奴9人による奴踊りが披露されます。その後、姫様行列が始まります。気賀関所の「町木戸門」と「冠木門(カブキモン)」の間でそれぞれ化粧を整え、冠木門をくぐり列を組んで都田川桜堤に向かいます。
行列は、露払侍・毛槍奴・箱持奴・家老侍・警護侍・腰元・姫様・大傘持奴・上臈(ジョウロウ)・中臈(チュウロウ)・典医(テンイ)・茶坊主・小姓・御小姓・駕籠奴・腰元・供侍(トモザムライ)・槍奴の順で、総勢70数人にもなります。
天気は上々で良かったのですが、桜堤の桜は三分咲きで「映える」には至りませんでした。行列は、都田川の曳舟橋で折り返し再び桜堤を通り、気賀駅近くの「みをつくし文化センター」に入ります。
1時間ほど昼食休憩の後、「みをつくしホール」で、行列参加者の自己紹介が一人ずつ行われます。姫様は地元細江町の女性で、伴侍17人は各地区の自治会長さんでした。全員の自己紹介の後、奴踊りと手踊りが披露されてみをつくしホールでの行事は終わります。
手踊り・細江音頭(祭り広場) 手踊り・細江小唄(祭り広場)
奴踊り(祭り広場)
露払侍・毛槍奴 箱持奴
姫 様 上臈・中臈
典医・茶坊主・小姓 駕籠奴
腰 元 長持奴
供 侍 槍 持
警護侍(都田川桜堤) 姫様(都田川桜堤)
家老侍(気賀関所) 奴踊り(みをつくしホール)
手踊り・細江音頭(みをつくしホール) 手踊り・細江小唄(みをつくしホール)