滝沢のおくない

【祭礼日】1月4日
【場 所】林慶寺(浜松市北区滝沢町1406)

【日 程】10:00(揉み飯祭り=水風呂お清めと綱引き)、12:00(七草粥)、14:00~16:00(瓶子祭り・シシ射ち神事・シイトウ祭り)

滝沢のおくないは「大日如来の正月祭り」と呼ばれ、実に多彩な行事が行われます。

【水風呂お清め】男子1人が直径1m程の桶に浸かりお清めをする行事ですが、気が付かずに見学しそこねました。

【綱引き】綱は藤蔓で直径3~5cm、長さ15m程あり、毎年山へ藤蔓を切り出しに行き新調しているそうです。綱の真ん中で筵(幅1m×長さ2m)が6ヶ所で結ばれていて、20人が二手に分かれ3度引き合います。
綱引き先頭の各2人は縄製の鉢巻・襷掛け・腰紐を身に付けています。綱引きの間、筵の上で禰宜2人がお櫃のご飯をしゃもじで揉み混ぜます。揉み飯祭りとはここから名付けられたようです。こんな変わった綱引きは初めて見ます。

【七草粥】男衆2人が、「唐土の鳥が、日本の国へ渡らぬ先に、七草なずなでストトントン」と3回唄い、1人がスリコギで俎板を叩き、もう1人が七草を刻みます。隣の台所では女性4人が寿司用のお櫃の中に入れたお粥(と言っても柔らかいご飯みたい)に七草を混ぜます。その後、皆さん一緒に七草粥とお汁を頂きます。私も一緒にいただきました。

【瓶子祭り】区長・氏子・寺代表等の役員15人が羽織袴に着替え、住職・禰宜2人含め18人が着座します。

若衆が金色茶碗1ヶ(中身不明)と酒徳利?・生大根・皮剥き大根の輪切り・煮干し入り椀各2ヶと菓子・蜜柑を並べます。煮干・菓子・蜜柑以外の品物は引き上げられます。
続いて配られたお茶を飲みます。(煮干しだけ食べて菓子・蜜柑は食べず持ち帰ります)次に煮物(大根・人参・牛蒡・蒟蒻・油揚げ)と御猪口が配膳され、若衆のお酌で食べます。

その後、大盛り飯が各自の膳に配られ皆さん一斉に食べ始めます。完食するのが決まりのようで、皆さん必死になって食べますが、完食出来たのは18人中7人でした。一番速い人は15分で完食しました。食べ切れない分はパックに入れ持ち帰ります。

【シシ射ち神事】シシはみそば(味噌樽の一番上に敷く葉=朴の木?)で2頭作り足を2本ずつ付けます。シシの腹に餅を1ヶずつ入れた後、竹製の弓矢でシシを射ち、足で2回蹴り飛ばし腹の餅を取りだします。これを1頭ずつ行います。

【シイトウ祭り】「万歳楽」住職が伽藍鎮めをしている傍らで、禰宜が背負った「ネンネコサマ」を笑わせようと二人の若衆が足を回して地面を叩き、皆が一斉に笑って豊作や子孫繁栄を願います。左足・右足で1回ずつ、合計4回行います。

「鳥追い」世話人が東北西南を向いて「大日堂の御前を白い鳥が通る 万歳楽万歳楽万歳楽」と一回ずつ唱えます。もう一人の世話人が東北西南を向いて「大日堂の御福田のまあず鳥を追いましょう ボウボウボウ」と一回ずつ唱えます。これでこの日のすべての行事が終わります。

 

揉み飯祭り( 綱引き)

 

七草を刻む                  七草粥

 

瓶子祭り                  大盛り飯

 

 シシを射つ                 シシを蹴る

 

万歳楽                    鳥追い

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