【祭礼日】1月第二日曜日
【場 所】八王子神社(磐田市下太31)
【日 程】11:00(下太公民館で会食・準備)、12:00(公民館出発・地区巡行)、12:10~12:20(米とぎ)、15:00(神事)
八王子神社の米とぎ祭りは、江戸時代の元禄年間(1688~1704年)に周辺の村々に疫病が蔓延したため、その退散を願って始まったといわれています。
当日11時頃、祭り参加者は下太(シモフト)公民館に集合し会食の後、下帯一つになり朱鷺(トキ)色の鉢巻をし白足袋を履きます。榊の枝と御幣を先端に付けた青竹を持った宮司を先頭に、幟旗・釜・ザル・マンパチ(蒸籠)・水桶を持って地区を巡行し今之浦川に向かいます。子供も混じって20数人います。
川岸に着くと、宮司と幟旗・釜・ザル・蒸籠を持った下帯姿の8人が船に乗り込み、川の中央で釜の中のもち米1升を研ぎます。米を研ぎ終えると岸に戻り宮司を除く全員が近くの練り場に向かいます。練り場には四方に忌竹を立て注連縄が巡らせてあります。
練り場での練りが終わると、神社に参拝し本殿前で記念写真を撮ります。境内では暖かい甘酒が振る舞われていました。この後、一行は行列を組んで公民館に戻ります。研いだもち米は蒸して強飯(コワメシ)にし15時から行われる神事に供えられます。
祭りが始まる前に、境内の笹を鋏で刈り取っている人が2~3人いました。刈り取った笹数本を家の軒先に吊るして疫病除けにし、1年間無病息災であれば借りた笹を翌年のお祭りに米を添えてお返しするという「笹を借りる」風習なのだそうです。
公民館から今之浦川へ
米をとぐ
米をとぐ 船から上る
練り場で練る 神社に参拝
甘酒の接待 笹を借りる