【祭礼日】12月3日
【場 所】武水別神社(千曲市八幡3012)
【日 程】10:00~11:00(釜清め神事=神社)、12:00~12:45(杵清め=千曲川)、12:45~(餅つき=神社)
12月10~14日に行われる武水別(タケミズワケ)神社の大頭祭に先立って、奉納するお供えの餅を用意するための釜を清める神事です。
【釜清め神事】拝殿横の斎場で切幣(キリヌサ)を撒き祓い、祭壇の両脇にある2口(コウ)の釜と参列者を幣束で祓った後、祝詞を奏上します。次に左手に笹束を右手に鈴を持った神職一人が、釜の湯に笹束を浸した後、祭壇前で湯切りの舞を舞います。次に釜に浸した笹束を持って頭人(トウド)など参列者をお祓いします。
次に、神職が飲み干した御神酒の盃で頭人が御神酒を戴きます。神職は盃を替えて5人の頭人に順番に行います。神職は5度御神酒を飲むことになります。
最後に、別の神職一人が祭壇前で、左手に御幣を右手に鈴を持って舞った後、神職が揃って柏手を打って釜清めの神事が終わります。
【杵清め】12時、豆絞りの鉢巻を締め尻端折りの浴衣姿に草鞋を履き杵を担いだ9人(内5人は頭人の息子)と、同じ出で立ちで幣束を持った1人の合わせて10人の若者たちが、杵清めのため千曲川に向けて神社を出発します。この10人を、ネクタイを締め背広を着て皮靴を履いた二人のお年寄りが自転車を漕いで先導します。思わず笑ってしまうチグハグな行列ですが、自転車の速さに付いて行かねばならないので大変です。
R340を潜って八幡親水緑地前の川岸に着くと、幣束を持った1人と杵を持った二人が膝下まで川水に浸かり、幣束持ちの掛け声に合わせて餅を搗く所作をします。次に杵を持った9人が川の中に入って揃って餅搗きの所作をします。帰りは行きとは違う道を、2台の自転車の先導で走って神社に戻ります。
【餅搗き】本殿前で帰参の拝礼をし餅搗きの準備をします。釜清め神事が行われ締め縄が張られたままの場所の真中に、藁を放射状に敷きその中心に直径60cmほどの木臼を置きます。既に餅米は蒸されたおり、幣束を振って掛け声を発する1人と餅を搗く3人(9人が交代)の組み合わせで餅を搗きます。
餅は全部で12臼搗きます。搗きあがった餅は、拝殿内で向かい合って2列に座り白の手拭いを被り白のエプロンを掛けた40人程の男の手で小さく千切ります。行事は全て男性だけで行うのです。最初の1臼分は拝殿の窓から見物人に配ります。
その後も搗いた餅は小さく千切り、藁を敷き詰めた拝殿奥に座っている5人の頭人に投げつけます。頭人は餅に当たらないように藁束で防ぎます。どうやら出来上がった餅は、次の千切るべき餅が来るまでに全部投げつけているようです。帰る時点で7臼分搗き終わっていました。
祝詞奏上 湯切りの舞
御神酒拝戴 千曲川へ向かう
杵清め
餅を待つ人 餅搗き
餅を千切る 餅を配る
頭人に餅を投げる 藁で餅を防ぐ頭人