上宿の十日夜

【祭礼日】11月10日に近い土曜日
【場 所】上宿公民館(北佐久郡御代田町御代田1772-2)

【日 程】16:30~17:00(餅つき)、17:30(会食)、18:00~18:40(町内巡行)

十日夜(トウカンヤ)は、秋の収穫を祝って旧暦10月10日に行われる行事で、中部・関東地方では多く十日夜といい、西日本の亥の子(イノコ)の行事に相当します。子供たちが大人にわら鉄砲を作ってもらい、それで地面をたたいて回りモグラよけのまじないとします。

御代田町内で現在も十日夜の行事を行っているのは、上宿(カミジュク)・小田井・豊昇・栄町の4地区です。今回は上宿の十日夜を見学しました。上宿では、この行事が昭和48年に復活したそうです。

現地に着いた時には餅つきが終わったところで、皆さん上宿公民館で会食していました。公民館前に案山子が置かれ、その前に大根とぼた餅が供えられていました。これは、田んぼを見守ってくれた案山子を田の神に見立てて、田から家の内庭に移して供え物をする「案山子上げ」の名残かと思われます。

会食後、子供たちが上宿公民館から「十日夜、十日夜、十日夜のわら鉄砲、夕めし食ってぶったたけ」と歌いながら、道路を勢いよく叩いて歩きまわります。今年は約30人の子供が参加し、40分ほどで上宿公民館に戻り、子供たちはお菓子を頂きます。

上宿では殆どの伝統行事が「道祖神保存会」の手によって守り継がれているようで、わら鉄砲は昨日19~20時に作り、その後焼き芋大会があったそうです。


 

案山子と大根・ぼた餅の供え物

 

わら鉄砲                     わら鉄砲で地面を叩く

 

わら鉄砲で地面を叩く                           お菓子を頂く


祭りの栞(トップ)

 

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