上塚原の十日夜

【祭礼日】11月10日に近い日曜日
【場 所】諏訪神社(佐久市塚原894)

【日 程】16:00(神事)、16:20(子供餅搗き)、17:00(神社境内でわら鉄砲)

十日夜(トウカンヤ)は、秋の収穫を祝って旧暦10月10日に行われる行事で、中部・関東地方では多く十日夜といい、西日本の亥の子(イノコ)の行事に相当します。子供たちが大人にわら鉄砲を作ってもらい、それで地面をたたいて回りモグラよけのまじないとします。

諏訪神社社殿前のテーブルの上に、神饌として御神酒・塩・果物とともに、紅白の水引きに結えられた大根2本・ネギ2本・米1升とわら鉄砲3本が置いてあります。また社殿左右の柱には案山子3体が結えてあります。

水引を結えて収穫物を供える収穫祭の習俗、田んぼを見守ってくれた案山子を田の神に見立てて田から内庭に移して供え物をする「カカシアゲ」の習俗が色濃く残っています。

宮司による祝詞奏上・玉串奉奠の後、境内で餅搗きが始まります。最初大人が粗方搗いた後、子供たちが順番に大きな杵で餅を搗きます。餅搗きが終わる頃には辺りが暗くなってきます。

大人たちが社務所で餅を千切り餡餅や黄な粉餅にしている間に、子供たちが境内に広がって、「十日夜、十日夜、十日夜のわら鉄砲、夕めし食ったらぶったたけ」と歌いながら地面を叩きます。

最後に、搗きたての餅で作った餡餅や黄な粉餅を皆で戴きます。

 

      諏訪神社                              神饌の大根とねぎ

 

案山子                             餅搗き    

 

         わら鉄砲                              わら鉄砲で地面を叩く

 

わら鉄砲で地面を叩く                          餅を戴く     

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