重柳の祭り舟

【祭礼日】9月23日
【場 所】重柳八幡宮(安曇野市豊科南穂高5150)

【日 程】13:00~16:30(大日堂=重柳公民館~中曽根川原泉橋~万水川端~八幡神社~大日堂)

『安曇族は北九州や朝鮮半島を本拠地とする海人族と言われ朝鮮半島や中国を行き来し、紀元6世紀ごろに安曇野へ移住、船によって大陸の文化も運んでいたと考えられています。「御船祭り」は、安曇野に暮らす人々の祖先である安曇族が、海から内陸までを船で自在に行き来していた海人(アマ)族であったという証といわれています。』(安曇野市ホームページより)

重柳(シゲヤナギ)公民館の隣にある大日堂前に着くと、全長15m、高さ5mほどの「祭り舟」が置かれていました。祭り舟は、長方形の櫓に腕木(梁から突き出た横木)と梃子の原理を利用した刎木(ハネギ)を組み合わせ、これに半割りの竹を籠状にして取り付け船の形に整え、船全体を赤と水色の幕で覆っています。車輪は木製の四輪です。

船の片側には、軍記物の名場面を木偶(デク)と呼ばれる人形飾りにしています。今年の人形飾りは、NHKの大河ドラマ「八重の桜」をモチーフとした新島八重と松平容保でした。

祭り舟の前で揃いの法被を着た約50人が記念撮影し、御神酒を拝戴した後、祭り舟に笛・太鼓の囃子方が乗り込み、40人余が曳く祭り舟は大日堂から東へ向かい、安曇野スイス村の南にある重柳伊勢宮で折り返し西に向かいます。途中、重柳八幡宮前を通り万水川(ヨロズイガワ)の川端で折り返し重柳八幡宮に入ります。約1時間かけて重柳の集落を東西に横切って略一往復したことになります。

祭り舟は宮入りすると、拝殿前にある千度石を二回半旋回します。これを「オフリョウ」を渡すと言うのだそうです。この頃には法被を着た子供やその親たちも境内に集まってきます。

神事の後、千度石を一回半旋回した後、祭り舟を前後に大きく煽ります。少しずつ場所を代えてこれを30分、百数十回も行います。安曇族が荒海を渡って来た故事に習っているのだそうです。

最後に、境内2ヶ所で同時に神餅まきが行われた後、祭り舟は大日堂に戻っていきます。

 

祭り舟(重柳公民館前)                           飾り付けの木偶   

 

祭り舟が地区を巡行する

 

   神 事                                       船を煽る

 

船を煽る                                      神餅まき

祭りの栞(トップ)

 

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