お船祭り(熊野神社)

【祭礼日】8月最終土・日曜日
【場 所】熊野神社(安曇野市三郷明盛3319)

【日 程】土曜日19:00~20:30、日曜日13:30~14:30(御船巡行=勧喜禅寺付近~熊野神社)、15:00(式典=神社)、16:00(餅投げ=神社)

安曇野は、古代に船で玄界灘の荒海を乗り越え大陸と交易して北九州に栄えた文化の高い安曇(アズミ)族が、日本海を移動して信州に入り開拓した地域といわれています。

安曇野市周辺(安曇平)の神社などで行われている船形の山車を引く「お船祭り」は、かつては58件もあったそうです。現在では、三郷(ミサト)熊野神社お船祭りのほか穂高(ホタカ)穂高神社御船祭り・豊科(トヨシナ)重柳八幡宮祭り舟・三郷住吉神社お船祭り・明科(アカシナ)潮神明宮柴舟・明科荻原神社お船祭り・堀金(ホリガネ)岩原山神社舟祭りなど23件が受け継がれています。

「熊野神社のお船祭り」は8月末の例大祭の中で行われ、「お船」と呼ばれる船の形をした山車が曳かれます。

お船は、全長約13m・高さ8mもあり県下最大級で、車輪の付いた櫓と腕木(ウデギ)と刎木(ハネギ)を組み合わせた骨格に「ナル」と呼ばれるケヤキの枝で船腹を作り出し、紫・青・赤3色の幕や紅白幕などで覆い、「木偶(デク)」と呼ばれる人形で歴史物語の一場面が飾り付けてあります。

木偶のテーマは毎年変わり、「中萱紫石会(ナカガヤシセキカイ)」が2ヶ月かけて作り、幕などとともに飾り付けしているのだそうです。

お船の出発地は、熊野神社の北東1kmにある勧喜禅寺の四つ辻付近です。ここから紺の法被を着けた数十人の曳き手により熊野神社まで何度か休憩しながらゆっくりと進みます。途中、稲穂が垂れる田んぼに囲まれた道を通り五穀豊穣を祈願する祭りに相応しい光景を見ることができます。

お船は宮入りすると境内の神楽殿を三周します。この時、船の前後を大きくあおり船が大海原で大波にもまれながら進む様を見せます。境内には夜に曳き回される屋台も置いてあります。

この後、拝殿で式典が斎行され浦安の舞が奉納され、最後に餅投げが行われます。

 

出発地のお船                            巡行するお船

 

 巡行するお船                           宮入りするお船

 

お船の木偶                               屋 台  

 

 浦安の舞(扇の舞)                        浦安の舞(鈴の舞)

祭りの栞(トップ)

 

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