若葉祭り(熊野神社)

【祭礼日】5月15日
【場 所】熊野神社(群馬県安中市松井田町峠1)・熊野皇大神社(長野県北佐久郡軽井沢町峠町碓氷峠1)

【日 程】11:00~12:30(神事)、12:40~13:00(浦安の舞・千箭の舞・散米の舞・烏の舞)

熊野神社と熊野皇大(コウタイ)神社は、本殿の大屋根が長野県と群馬県の両県にまたがって建っている珍しい神社で、宮司・責任役員・総代・社務所・神楽殿・ご祈祷・お守り・御朱印など全て別となっています。参道は地図によれば長野県側になっていました。

春の例大祭(若葉祭り)は上州の熊野神社が、秋の例大祭(紅葉祭り)は信州の熊野皇大神社がそれぞれ取り仕切ります。その祭礼時に太々神楽が演じられます。今回は信州の熊野皇大神社の太々神楽を見学するつもりで行ったのですが、春の例大祭は熊野神社の担当でした。太々神楽の内容も少し異なるかもしれません。

【神 事】祓所でのお祓いは、両社それぞれの祓所で同時に行われます。その後、両神社の宮司が本殿前で揃って一拝して本殿に入って行きます。献饌は、両神社がそれぞれの社務所から神饌を運び出し、神饌ごとに交互に本殿に納めます。本殿内での祝詞奏上は外からは見えませんが、春の例大祭担当熊野神社の宮司が行っていると思います。

玉串奉奠も両神社がそれぞれの八足台(ハッソクダイ)を設け、この上に置かれた玉串を神官から戴いた両神社の参拝者が交互に本殿内に納めに行きます。最後に両宮司が揃って本殿前で一拝します。これでようやく1時間半に及ぶ神事が終わります。

【太々神楽】浦安の舞に続いて、千箭(チノリ)の舞・散米(サンマイ)の舞・烏(カラス)の舞の三座が奉納されます。昔は天狗の舞など全部で七座あったようです。

千箭の舞は、矢立て明神の力を戴き、弓矢のもつ霊力で邪気悪魔を追い払う舞で、場の四方をお祓いします。

散米の舞は、焼畑農業の守護神である八幡の神を招き、四方にお米を撒きその年の五穀豊穣を祈る神楽です。お米を撒く所作が春の御田植を表しています。

烏の舞は、その年の豊作・地域の平和・氏子の無事故無災害を祈念する舞で、神饌の餅を撒きます。この餅を戴くと延命長寿・家内安全が約束されるといいます。狐も出てきて、餅のやり取りの中で人を化かす所作などをします。

 

 熊野神社祓所                               両宮司一拝

 

 玉串奉奠                                  浦安の舞

 

千箭の舞

 

散米の舞

 

烏の舞

祭りの栞(トップ)

 

inserted by FC2 system