【祭礼日】5月3日
【場 所】駒ヶ岳神社里宮(木曽郡上松町小川)
【日 程】9:00~15:30
駒ヶ岳神社の太々神楽は、天文6年(1574年)徳原長太夫(オサダユウ)藤原春安が山頂に保食(ウケモチ)大神と豊受大神を勧請して奥院とし、麓に里宮を置き産土神として笹の舞を奉納したのに始まり、現在の形に整ったのは安永4年(1775年)といわれます。
太々神楽は、神社氏子から20戸が神楽司(カグラシ)の家と定められ、その長男が一子相伝で継承してきています。舞台は境内の神楽殿の中央にあり、2間四方の広さで一段高くなっています。通路を挟んで右側に太鼓・横笛・銅拍子の囃子方がいます。
演目は全部で13座で、舞人が素面で採り物を持ち替えて優雅に舞うものと仮面を着け激しく動くものとの2形式があります。最初に場を清める湯立神楽が舞われた後、次の順で舞われます。(順番は年により変わるようです)
演 目 |
舞人数 |
面 |
採 り 物 |
内 容 |
湯立神楽(ユタテカグラ) |
1 |
なし |
鈴・笹束 |
清めの舞 |
1.岩戸開舞(イワトビラキノマイ) |
4 |
なし |
鉾・鈴 |
13座の最初の舞 |
2.御神入舞(ゴジンニュウノマイ) |
1 |
なし |
榊 |
五穀豊穣・蚕飼安全・天下万民の幸を祈願する舞 |
3.病気平癒幸神舞(ビョウキヘイユコウジンノマイ) |
4 |
なし |
鈴・扇 |
病気平癒と御礼の舞 |
4.神代御弓舞(カミヨオンユミノマイ) |
1 |
なし |
弓 |
悪魔退散・天地の清浄を祈願する舞 |
5.陰陽津賀井舞(インヨウツガイノマイ) |
2 |
なし |
鈴・扇 |
夫婦円満・子孫繁栄の舞 |
6.豊年神子舞(ホウネンミコマイ) |
4 |
なし |
扇(2本/人) |
豊年を祈願する舞 |
7.六神行事(ロクジンギョウジ) |
6 |
なし |
鈴・笹束 |
六神を拝し舞う |
8.岩戸別神鈿舞(イワトワケノカミウズメノマイ) |
2 |
翁・鈿女 |
鈴・御幣・柄杓・扇 |
神の問答を主とした舞 |
9.四神五返拝(シシゴヘンパイ) |
4 |
鼻高 |
鉾・小剣 |
鉾舞と剣舞を組み合わせた舞 |
10.通常津賀井舞(ツウジョウツガイノマイ) |
2 |
なし |
鈴・扇 |
二人の神楽司が背中合わせで逆にまわる |
11.大宝舞(タイホウノマイ) |
2 |
鼻高 |
杵・弓 |
神の問答を主とした舞 |
12.止雨武多井舞(シウブタイノマイ) |
4 |
なし |
扇(2本/人) |
雨を止ませ晴天を祈願する舞 |
13.三剱舞(サンケンノマイ) |
3 |
なし |
鈴・笹束・太刀 |
勇壮な剣舞 |
湯立神楽 岩戸開舞
御神入舞 病気平癒幸神舞
神代御弓舞 陰陽津賀井舞
豊年神子舞 六神行事
岩戸別神鈿舞 四神五返拝
通常津賀井舞 大宝舞
止雨武多井舞 三剱舞