獅子舞(日方磐神社)

【祭礼日】4月9日
【場 所】日方磐神社(上伊那郡飯島町田切1788)

【日 程】18:30(神事)、19:30~20:15(獅子舞)

長野県では南信で盛んな屋台獅子舞と中・北信に多い伊勢神楽系の二人立ち獅子舞などがありますが、ここ田切の日方磐(ヒカタイワ)神社の春祭りでは屋台獅子と二人立ち獅子舞の両方が舞われます。

祭りの始めに打上花火を20発ほど上げます。最初に獅子招きの舞に誘われる形で、屋台獅子が笛・太鼓で囃しながら神社参道を社殿に向けてゆっくりと練り歩きます。

【獅子招き】花笠を被り両手に扇を持ち女装した小学生男女14人で、扇は広げてその骨部分に人差し指と中指を入れて抓むようにして持ち、両手を胸の前に合わせたり、大きく上に広げたりして舞います。昔は獅子招きは青年男子が女装していたそうです。

【屋台獅子】獅子頭の後ろに大きな幌幕があり、骨組みは木枠などで作り、屋根の部分は青竹を割り半円形に何本も渡し獣の胴を表すように仕上げます。幌幕の中に獅子頭を持つ舞方と囃子屋台・囃子方も全員入り練って歩きながら獅子舞を舞う南信州独特のものです。田切では囃子方のうち笛4人は屋台獅子の外にいて囃します。大太鼓と小太鼓は幌幕の後部に据え付けてあり一人で打ちます。

獅子招きと屋台獅子が鳥居前まで来ると、参道の両脇に立てられていた獅子燈の花串の束を引きぬいて参拝者に配ります。丸く輪にして家に持ち帰り厄除けとして玄関に置くそうです。

その後、神楽殿で二人立ち獅子舞の「悪魔祓い」が行われます。獅子頭役が右手に剣を左手に幣束を持ってゆっくりと歩き、後ろの胴幕持ちはひょっとこの面を被り、丸めた3本の花串を持って腰を屈めて獅子頭に付いていきます。

次に奇妙な演目名の「親父の借金払い」です。 胴幕の中に10人程が入り掛け合いの後、獅子頭とともに舞台を駆け一周します。獅子舞が終わると、最後に神楽殿から餅投げが行われます。

 

獅子招き

 

屋台獅子

 

  囃子方                                   屋台獅子

 

  獅子招き                                  花串を分ける

 

悪魔祓い                                    囃子方

 

親父の借金払い                               餅投げ  

祭りの栞(トップ)

 

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