大島山の獅子舞

【祭礼日】4月第二土・日曜日
【場 所】瑠璃寺・日吉神社(下伊那郡高森町大島山812)

【日 程】土曜日19:00(宵祭り)、日曜日13:00(稚児行列=客殿~本堂)、13:15(大般若法要・転読=本堂)、14:00~15:00(獅子舞=客殿~本堂)

大島山の獅子舞は、瑠璃寺を開いた観誉僧都が比叡山の日吉大社から歓請したのが始まりとされています。

舞楽系の舞を正しく、今に伝えている獅子舞は瑠璃寺の獅子舞だけと言われており、また瑠璃寺の獅子舞は伊那谷各地に伝わる獅子舞の源流と言われています。

【子猿・しめ猿】獅子舞の始まる前に、行灯を持った子猿が客殿から瑠璃寺と日吉神社へのお参りを何度も繰り返します。行灯の四面には薬師如来・萬民法楽・日吉神社・國運隆昌と書かれています。しめ猿は客殿での獅子舞が始まると、行灯に付いている御幣と麻糸を千切って見物人に分けます。

【屋台獅子】長さ7m、幅2m、高さ2m程の木枠に車輪を2ヶ付け、頭部7本、胴体17本の竹ヒゴに幌を被せ、尾に獅子花(竹に五色の千代紙で作った花を付けたもの)10本が付いています。屋台の中には大太鼓1人・小太鼓2人・笛10人ほど・獅子頭を操作する人4~5人が入っています。

【獅子舞】客殿前で獅子舞が始める前、女鬼と男鬼が飛び出してきて獅子舞の警護に当たります。

眠っている獅子の手綱を宇天王が踏んで獅子を起し、手綱を持って獅子をあやしながらゆっくりと本堂に向かいます。本堂前で眠った獅子を宇天王が起こし獅子が眠りから覚め起き上がると、獅子花を見物人が奪い合います。獅子花は家に持って帰り神棚に飾るそうです。

本堂での獅子舞が終わると宇天王と男鬼・女鬼は先に客殿へ帰り、しめ猿が獅子をあやしながら客殿へ帰ります。

【囃子舞の曲】出羽デハ(客殿前の獅子舞で囃すゆったりした曲)と道中囃子。獅子舞の音曲も、獅子曳き役の宇天王の所作も優雅なもので、舞楽から来ているといわれています。

 

稚児行列                          伊那谷の僧侶

 

       子猿のお参り                         行灯の御幣と麻糸を分ける

 

屋台獅子と笛方                  蘭陵王

 

女 鬼                             男 鬼

 

宇天王と屋台獅子

 

客殿の門前                                     道 中

 

    本堂前                                  獅子花を奪い合う

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