長谷平のドンドヤキ(オンマラサマ)

【祭礼日】1月15日直前の日曜日
【場 所】長谷平公民館(長野市篠ノ井塩崎1148-3)

【日 程】9:00~11:00(人形作り=長谷平公民館か常会長宅)、15:00(オンマラサマに点火)

長野市篠ノ井塩崎の長谷(ハセ)の平(ヒラ)・越(コシ)の越、越の東谷(ヒガシダニ)の三集落では、小正月行事として藁(ワラ)人形や紙人形を作りこれを燃やすドンドヤキが行われます。

今回は、越のオスガタと東谷のカンタサンの人形製作とドンドヤキの合間を縫って、長谷平のオンマラサマと呼ばれる藁人形の見学に行きました。

長谷の平地区は、JR篠ノ井線の踏切を西に渡った斜面に開かれており、急坂を登りきった辺りにオンマラサマがムラを見下ろす方向に立ててありました。人形作りはすでに終わっており、15時からのドンドヤキにはまだ間がある時間帯だったので周りにはだれも居ません。

オンマラサマは高さ3m余の藁人形で、頭巾・顔・胴の全てが白い紙で覆われているのが印象的で、白の両袖には平の文字を○で囲った紋が描かれ、直径30cm、長さ1mほどの巨大な男根と直径20cmほどの2ヶの球も白い紙で覆われています。

胴体と男根・球には、大国主(オオクニヌシ)大神と事代主(コトシロヌシ)大神の文字と姿絵が印刷された紙と三峯神社盗賊除御守護と書いた紙が何枚も貼られています。三峯神社火防御守護と書いた紙もあり、これは赤い文字です。オンマラサマの左手には祈願文を書いた紙を綴ったと思われる大福帳がぶら下がっています。また、「はつゆめ」と書かれた数枚の書き初めが青竹の枝に付いています。

オンマラサマの足元にはダルマや正月飾り・藁束などが積み上げられており、オンマラサ全体は葉の付いた沢山の青竹で覆われています。

距離にすれば互いに500mほどしか離れていない平(オンマラサマ)・東谷(カンタサン)・越(オスガタ)でドンドヤキの人形が三者三様であることに興味が湧き、次はオンマラサマの製作過程とドンドヤキを見学したいものです。

 

              平地区                          オンマラサマ

 

オンマラサマ

祭りの栞(トップ)

 

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