天王祭り(神波多神社)

【祭礼日】10月14~15日
【場 所】神波多神社(山辺郡山添村中峰山309)

【日 程】14日15:00(田楽=神社)、20:00(獅子舞=神社)、15日10:00(神事・獅子舞=神社)、11:00(渡御出発)、13:00(神事・獅子舞・田楽=御旅所)、13:45(還御出発)、14:00~15:30(田楽・直会・獅子舞=神社)

神波多(カンハタ)神社の「天王祭り」は、神輿渡御と田楽・獅子舞の奉納が主な行事です。今回は15日の行事を見学しました。

拝殿で神事が行われた後、拝殿前で笛・太鼓の囃子に合わせて獅子舞が奉納されます。獅子は二人立ち獅子で青の小袖・袴姿の舞い手が、右手に鈴を左手に御幣を持って舞い、次に採り物を替えて、右手に刀を左手に朱の鞘を持って舞います。囃子方は、裃姿の笛2人と羽織長着姿の太鼓2人です。

獅子舞が終わると、獅子・大御幣・各大字の幟・鉾・御幣・槍・長刀・金御幣・田楽・花笠・赤鬼青鬼・神輿・神主などの順で、500mほど南にある御旅所(牛の宮)に向かいます。

獅子は途中、民家の前で笛・太鼓の囃子に合わせて「悪魔祓い」を舞います。

大御幣は、直径10cmほど長さ5~6mの丸木に大量の白布を括り付けた御幣で、羽織袴姿の6人が主柱を持つ2人と倒れないように竹で支える4人に分かれて慎重に運びます。

花笠は、花と葉の飾りを付けた長さ1mほどの細竹数十本を竹の輪から垂らしたもので、笠の天辺には金幣が付けてあります。花籠ともいわれ2基あり羽織袴姿の2人が1本ずつ持ちます。

神輿は、白丁(ハクチョウ)姿の2人と格衣(カクエ)・袴姿の10人が担いで運びます。神社・御旅所ともそれぞれ石の急階段の上にあるので大御幣・花笠・神輿を運ぶ人は大変です。

御旅所の牛の宮には小さな祠(ホコラ)が二つあります。御旅所に着くと神事の後、田楽が奉納されます。

田楽は、6人が一列になって笛・太鼓・鼓を打ちながら周回するだけの素朴な舞です。先頭は羽織長着姿の大幣(オオヌサ)持ち、次は格衣袴姿に侍烏帽子(サムライエボシ)を被る笛・太鼓・杖ササラ持ち2人・鼓です。

田楽の後、祠の石段下で獅子舞が奉納されます。御幣・刀を持つ舞の他にササラを持つ天狗と獅子がともに舞う舞もあります。

御旅所での行事が終わると、再び行列を組んで還御します。神社で田楽が奉納された後、社務所で直会が行われその後、社務所前で獅子舞が奉納されます。

 

  獅子舞(神社)                          獅子舞の囃子方

 

御旅所に向かう大御幣              御旅所に向かう各大字の幟      

 

    悪魔祓い                              神事(御旅所)

 

  田楽(御旅所)                          獅子舞(御旅所)

 

      還御する花笠                     還御する神輿

 

   田楽(神社)                           獅子舞(神社)

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