神武天皇祭(橿原神宮)

【祭礼日】4月3日
【場 所】橿原神宮(橿原市久米町934)

【日 程】11:00~12:00(祭典)、13:15~13:45(国栖奏)

神武天皇祭は、初代天皇である神武天皇を祭る「宮中祭祀」で、橿原神宮でも神武天皇の崩御日に相当する4月3日に行われます。「日本書紀」によれば、神武天皇が崩御されたのは神武天皇76年(紀元前586年)3月11日ですが、現在の暦に置き換えると4月3日になるといいます。

橿原(カシハラ)神宮は、神武天皇が橿原宮で即位したという日本書紀の記述に基づき、明治23年(1890年)に当地に創建された宮で、今年が創建120年にあたり、4月1日に「奉祝祭」、2日に「記念大祭」が行われています。

幣殿で式典が催された後、内拝殿の前に設けられた舞台で「浦安の舞」と「国栖奏(クズソウ)」が奉納されます。

浦安の舞は、「皇紀2600年」を記念して昭和15年(1940年)に創作された神楽舞で、昭和天皇御製の「天地(アメツチ)の 神にぞ祈る 朝なぎの 海のごとくに 波たたぬ世を」が神楽の歌詞になっています。

国栖奏は、毎年旧暦1月14日、吉野郡吉野町の浄見原(キヨミガハラ)神社で奉納されている舞で、橿原神宮でも神武天皇祭に際し奉納されます。

古事記の品陀和気命(ホンダワケノミコト)(応神天皇)の条と日本書紀の応神記で、応神天皇19年冬10月朔日、天皇が吉野の宮に行幸されたとき、国栖人が来て、醴酒(コサケ)、土毛(クニツモノ)を捧げて歌舞を奏して天皇を慰めたと記しています。これが国栖奏の始まりといわれています。

狩衣(カリギヌ)・烏帽子姿の歌翁5人・笛翁4人・鼓翁1人・舞翁2人の12人によって歌い囃し舞われます。

 

      内拝殿                             浦安の舞(扇の舞)

 

  浦安の舞(鈴の舞)                        国栖奏(祝詞奏上)

 

    国栖奏(楽器を運ぶ)                   国栖奏(笛翁・歌翁・鼓翁)

 

国栖奏(舞翁)

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