おんだ祭(當麻山口神社)

【祭礼日】4月23日
【場 所】當麻山口神社(葛城市當麻(タイマ)1081)

【日 程】14:30(神事)、15:30~15:45(御田植)、16:00(御供まき)

當麻(タイマ)山口神社のおんだ祭は、宝永年間(1704~1711年)から300年以上続くといわれています。

拝殿で「祈念祭」と「戦没者鎮魂祭」が行われた後、拝殿前の斎竹(イミダケ)と注連縄に囲まれた斎場でおんだ祭が行われます。

斎場に設けられた祭壇前での神事が終わると、木彫りの牛頭に黒の胴幕を付けた牛が手綱曳きの男と共に拝殿から下りてきます。牛の胴幕の中には黒装束の前足役と後足役の2人が入っています。

別の黒装束の1人が持つ唐鋤(カラスキ)が牛の後ろに付けられ、手綱曳きとともに牛は斎場を周回し「田起こし」をします。次に、唐鋤を馬鍬(マグワ)に取り替えて斎場を周回し「代掻き」をします。

次に、手綱曳きが鍬を持って斎場の四辺で「畦塗り」をし、最後に、氏子の皆さんが松苗の束を持って斎場に入り松苗を並べ「田植え」をします。

おんだ祭が終わると、祭壇に供えてあった「ヒバ苗」が所望者に授与されます。ヒバは別名「ヒノキアスナロ」といい、殺菌効果のある「ヒノキチオール」が多く含まれているので、田植えに際して虫除けとして水口などに挿しておきます。

おんだ祭の当日、二上山麓周辺地域の人々が「岳登り」と称して二上山へ登る伝統的な行事を引き継ぐ形で、現在では二上山のゴミを拾い集めるボランティア登山が行われていて、二上山の山頂で御馳走を食べた登山者が下山する頃からおんだ祭が行われ「御供まき」にも参加できるように配慮されています。

かつては、當麻山口神社の氏子地域16ヶ村が中心となり、「嶽(ダケ)の権現さん 雨降ってたもれ」「嶽の権現さんは幟がお好き 幟持ってこい 雨降らす」と囃しながら幟を持って登拝し、一年の稲作りに必要な降雨を願ったそうです。

 

おんだ祭神事                            ヒバ苗と松苗

 

拝殿から牛が下りて来る                       唐鋤で田起こし   

 

馬鍬で代掻き                             鍬で畦塗り

 

松苗で田植え

祭りの栞(トップ)

 

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