御田植祭(畝火山口神社)

【祭礼日】2月28日
【場 所】畝火山口神社(橿原市大谷町248)

【日 程】 14:00~14:20(祈年祭)、15:00~15:50(御田植祭)

畝火(ウネビ)山口神社の御田植祭は、祈年祭が終り休憩の後、同じ拝殿に茣蓙を敷いて田と見立てて行われます。

演者は、白丁(ハクチョウ)姿にヒョットコ面を被る「田男」、白丁姿に天狗面を被る牛使い、黒衣に牛面を被る牛役紫紺の長着姿に花柄の前掛けを着け、お多福面を被る田男の女房の4人です。

最初に、田男が踏鋤(フミスキ)で「畦切り」を行い、鍬で「畦塗り」を行います。次に、牛使いの天狗が持つ唐鋤(カラスキ)を牛が曳き「モウモウ」と鳴きながら拝殿を周回し「田起こし」をします。この時、牛は参列者の中に突っ込んだりして皆の笑いを誘います。

次に、田男が鍬で田の水口を切り「水入れ」をし、丸棒で苗代を均し、籾種を撒きます。この後、揉み種をついばむスズメを田男が丸棒で追い払う所作があったようですが見逃しました。

次に、牛使いの天狗が持つ万鍬(マンガ)を牛が曳き「代掻き」をします。代掻きの途中で、「神水」と描かれた手桶と「ケンズイ」が入った木箱を天秤棒に担いでお多福が登場します。神水は御神酒のことで、ケンズイは御飯と御飯の間に食べる「間食」のことです。天狗が牛に神水を飲ませた後、代掻きが再開されます。

次に、田男が奉書紙で巻いた松苗の束12束を茣蓙(田)に投げ分け、松苗の束を解いて松苗を数本ずつまとめて茣蓙の上に並べ「田植え」をします。この時、宮司が田植歌を歌います。

田植の途中で、神水とケンズイを天秤棒で担ぐお多福が再び登場し、田男は神水を飲みケンズイを食します。ケンズイはお椀に御飯を山盛りに象った作り物です。

田男は田植えを再開し松苗を全部植え終えると、社前の祭壇に置かれていた松枝を参列者に配ります。

 

         祈年祭                        左からお多福・天狗・牛・田男

 

踏鋤で畦切り                             鍬で畦塗り

 

唐鋤で田起こし                            鍬で水入れ

 

丸棒で苗代を均す                            籾種を撒く 

 

       万鍬で代掻き                     お多福が神水とケンズイを担ぐ

 

天狗が牛に神水を飲ませる                       松苗を植える     

 

お多福が神水と間食を担ぐ                    田男がケンズイを食す

 

  松苗を植える                         参列者に松枝を配る

祭りの栞(トップ)

 

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