【祭礼日】2月1日
【場 所】和爾下神社(奈良市櫟本(イチノモト)町2490)
【日 程】10:00~10:20(式典)、10:30~10:45(おんだ祭)
和爾下(ワニシタ)神社のおんだ祭は、高品(タカシナ)・瓦釜(カワラガマ)・膳史(カシ)(かし)・市場・四壷(シノツボ)・南小路の6地域の氏子代表者によって行われています。
式典の後、境内の一画に踏鋤(フミスキ)で田とする大きな四角の区切り線を設けておんだ祭が始まります。農作業の一連の所作は、背広の上に白丁(ハクチョウ)の衣装を着けた2人が行います。見学者は地元の方数人だけです。
最初に1人が踏鋤で「畔切り」、次に、鍬で「畔塗り」の所作をします。次に、牛面と幌を被った牛役が曳く唐鋤(カラスキ)を別の1人が両手で持って一緒に田の中を周回し「田起こし」をします。次に、唐鋤を馬鍬(ウマグワ)に替えて「田均し」をします。
次に、1人が「籾種まき」と「苗植え」の所作をしますが、籾種・苗は手に持っておらず所作だけです。
途中、一番最初に行うべきだった「水戸祭り」の行事が行われました。牛玉宝印の祈祷札を付けた松苗とネコヤナギの枝を、砂盛りした田の一隅に挿し立てるのです。
行事が終わると、拝殿に置いてあった松とネコヤナギの枝は、束に括り6人の氏子代表者に配ります。
松とネコヤナギの枝 踏鋤で畦切り
鍬で畦塗り 唐鋤で田起こし
馬鍬で田均し 籾種まき
松とネコヤナギの枝を立てる 苗植え