【祭礼日】2月11日
【場 所】中山八幡神社(奈良市中山町1283)
【日 程】9:00~9:40(結縁神事)、9:40~10:00(御田祭)、10:10~11:00(結縁)
中山八幡神社で結縁(ケチエン)行事と御田祭が行われました。最初に結縁神事があり本殿で神主の祝詞奏上の後、今年宮座入りする男児2人と付き添いの父親が玉串を奉奠します。その後拝殿で神主とオトナ衆と呼ばれる8人が太鼓と拍子木を打って般若心経を読経します。
次に拝殿で御田祭が行われます。拝殿中央に1畳分の茣蓙を敷きこれを田として、オトナ衆8人が見守る中、神主が鍬・牛頭付き唐鋤・踏鋤を使って田打ち・田起し・畦塗り・種まきなどの所作を演じます。牛頭付きの唐鋤を使うのが珍しいです。
次に社務所で結縁行事が行われます。神主が床の間を背にして座り、オトナ衆8人が左右2列に分かれて座り、一番手前に宮座入りした男児2人と父親が座ります。
最初にゴマメ・黒豆・ゴボウを盛った小皿と御猪口・盃に祝い箸を載せた膳が、白い袢纏を着た式使(シキジ)によって全員に配られ、御神酒拝戴・会食します。会食が終わり膳が引かれると弓引き行事が行われます。式使が弓と矢2本の1組ずつを宮座入りした男児2人と父親に配り、父親が床の間に置かれた的に向けて矢を射ます。
次に式使が神主とオトナ衆8人に、稲藁で作ったハナカズラと松苗、昆布、みかん、海苔、切り餅(鏡餅をきったもの)、生の鰯2匹を配り、最後に洗米を茶碗に3回すくって一人一人の前に置かれた半紙に載せていきます。この時、「千石、万石、十万石」と全員が唱和します。
この後、「結縁の直会」が行われたようですがそれとは知らずに、別の御田祭に行ってしまいました。
同じ奈良市の押熊八幡神社でも1月11日に、宮座入り行事の卦亭(ケイチン)と御田祭が一緒に行われています。
宮座入りの男児 般若心経読経
牛頭付き唐鋤 種まき
宮座入りの男児 弓引き
ハナカズラを配る ミカン・昆布・海苔を配る
洗米を配る お供え一色