御田植祭(鏡作神社)

【祭礼日】2月21日に近い日曜日
【場 所】鏡作神社(磯城郡田原本町八尾816)

【日 程】9:30(祈念祭)、13:00~14:00(御田植舞・豊年舞・御田植神事・御供まき)

鏡作(カガミツクリ)神社は正式には鏡作坐天照御魂(カガミツクニマスアマテルミタマ)神社といい、祭神は、天照国照彦火明命(アマテルクニテルヒコホアカリノミコト)・石凝姥命(イシコリドメノミコト)・天糠戸命(アメノヌカドノミコト)の三柱です。

このうち石凝姥命は、天照大神(アマテラスオオモカミ)が天の岩戸に隠れた際に
三種の神器の一つである八咫鏡(ヤタノカガミ)を作ったとされる神様であることから、鏡作神社は鏡作りの神様として鏡業界の皆さんに崇敬されています。

【御田植舞・豊年舞】午前中に祈念祭が行われ、午後から早乙女による御田植舞・豊年舞が奉納されます。御田植舞は子供の早乙女7人と大人の早乙女12人で舞い、豊年舞は大人の早乙女12人だけで穂の付いた稲束を持って舞います。

大人の早乙女は紺絣の半着・赤の蹴出し・黄色の帯姿に赤の前掛け・赤の襷・青の手甲を着け、姉さんかぶりの手拭と花笠を被り、白足袋に赤い鼻緒の草履を履いています。子供の早乙女は紺絣の半着・ピンクの帯・赤の前掛け・赤の襷・青の手甲脚絆を着け、白足袋に赤い鼻緒の草鞋を履いています。

御田植舞・豊年舞の後、白丁(ハクチョウ)姿に黒の烏帽子を被った12人により御田植神事が行われます。拝殿前の四方に青竹を立て注連縄を巡らせ田に見立てた場所には、大量の砂で8筋の畝が設けられています。

【御田植神事】1.鍬で荒田起し、2.鋤で畦切り、3.鍬で畦こね、4.鍬で田ならし、5.もみまき、6.唐鋤(カラスキ)で田起し、7.馬鍬(ウマクワ)で代掻き、8.田植え・砂かけ、の順で行われます。

唐鋤の田起し・馬鍬の代掻きでは牛が大暴れします。牛が暴れれば暴れるほどその年は豊作になるといわれています。

田植えでは、白丁姿の7人が松苗を砂の上に並べ終えると、松苗とともに田の砂を「雨や、雨や」と叫びながら撒き散らします。雨が降り苗が成長し豊作になることを願ったものといわれます。御田植神事が終わると御供まきがあります。

 

御田植舞                                    豊年舞

 

荒田起し                                  畦切り 

 

  畦こね                                     田ならし

 

もみまき                                    馬 鍬

 

暴れる牛                                    田植え

 

「雨や雨や」                                  御供まき



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