綱掛け神事・おんだ祭(八坂神社)

【祭礼日】1月第二月曜日
【場 所】八坂神社(大和郡山市矢田町2230 東明寺内)

【日 程】8:00~14:00(綱作り)、14:00~14:30(おんだ祭)、14:30~15:00(綱掛け神事)

矢田丘陵の中腹にある東明寺境内の八坂神社で綱掛け神事とおんだ祭が行われます。早朝から東明寺境内で綱作りの作業が行われ、藁束で直径約5cm、長さ50mの綱7本と、サガリ飾り7組を作ります。サガリ飾りは張り渡す勧請綱の飾りで、縄に松の枝を横に二段、その下に御幣を、その下に松の枝を付けたものです。

昼食休憩の後、境内の2本の木に横に結え差し渡した「オーコ」と呼ばれる太めの丸竹を軸にして、1本を根綱(ネヅナ)として、他の6本の綱を2本ずつ捩じり編み、繋ぎ合わせて1本の太い綱に仕上げます。

この時「チョーサジャ、チョーサジャ」と掛け声を発し全員の息を合わせます。根綱を引っ張る人が3人、綱を捩じり編む人が6人、この作業に合わせながら長い綱を引っ張る人が8人と大勢の人の息が合わなければなりません。

綱が出来上がると、この綱でトーヤさんをグルグル巻きにした上で、手荒くその場に押し倒します。御祝いの行事だそうです。トーヤさんが倒れた綱の輪から抜け出ると、丸竹のオーコを綱の輪に挿し込んで神前に運び供えます。

次に八坂神社前でおんだ祭が行われます。トーヤさんが地面に鍬で長径3mほどの楕円を描き、中を四つに区切り南北に水口を設け苗代に見立てます。次に神職が祝詞奏上の後、苗代に籾蒔きをします。次に、神社石段の中ほどから、松の枝先を束めた松苗20本を苗代に向けて投げます。田植えの所作です。

おんだ祭が終わると綱掛け神事です。神職が綱とサガリ飾りを御祓いした後、綱とサガリ飾りを軽トラに積んで山を少し下り、村の入り口の谷に30分ほどかけて勧請綱を張り渡します。サガリ飾りを付けた長さ150mの勧請綱が深い谷の空中を横切る様は壮観です。

 

綱を捩じり編む                      綱を引っ張る

 

トーヤをグルグル巻きにして倒す

 

鍬で苗代を描く                               祝詞奏上 

 

       籾蒔き                               田植え(松苗投げ)

 

       サガリ飾り                           綱とサガリ飾りをお祓い

 

           勧請綱を張る                     谷を横切る勧請綱  

 

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