火焚祭(鷺森神社)

【祭礼日】12月5日
【場 所】鷺森神社(京都市左京区修学院宮ノ脇町16)

【日 程】15:00~15:45

火焚祭(ヒタキサイ)は、天皇がその年に収穫された新穀や新酒を天地の神に供え農作物の恵みに感謝する新嘗祭(ニイナメサイ)が起源ともいわれ、五穀豊穣を感謝する祭りです。

拝殿で祝詞が奏上された後、社務所前で火焚祭が行われます。本殿の御神火から移された火で、護摩木を井桁に組んだ護摩壇に神職が火を点けます。火が燃え上がると、護摩壇の火に塩を振りかけ、御神酒を注ぎ、ミカンを落とし込みます。

次に、舞殿で巫女が右手に鈴を左手に榊の枝を持って舞い、舞の最後に清めの鈴で参拝者をお祓いします。続いて巫女が舞殿前に置かれた釜の前で湯立神楽を奉納します。釜の中はすでに熱湯で満たされています。

巫女は、釜の周辺に塩を広く振り撒き場を清めた後、釜の中に白米・御神酒を注ぎ、柄杓で天の水を汲んで釜の中に注ぎ入れ、幣束で釜の中をかき混ぜます。次に、笹の束を両手に持ってこれを釜の熱湯に浸した後、勢いよく振り上げ湯を撒き散らします。この湯を浴びると一年間無病息災で過ごせるといわれます。

湯立神楽が終わると、神職・氏子参列者は拝殿で玉串奉奠の儀式を終えた後そろって境内の末社に参拝します。

参拝者は、境内に置かれた2組の台の上に奉献された大根・白菜・ネギ・人参などの野菜を買い求めたり、湯立神楽で使われた笹の葉を分けてもらったり、ミカン・おこしなどを授与してもらったりします。

 

参列者をお祓いする                         護摩壇に火を点ける

 

護摩壇にミカンを落とす                護摩壇の火を見守る       

 

   巫女舞                    湯立神楽(天の水を汲む) 

 

湯立神楽(湯を払う)                          摂社参り   

 

       野菜を買う                       ミカン・おこしを授与する

祭りの栞(トップ)

 

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