夫婦神事(大送神社・幡日佐神社)

【祭礼日】10月21日
【場 所】大送神社(南丹市八木町日置東中里17)・幡日佐神社(南丹市八木町氷所中谷山 1)

【日 程】9:00(例祭神事=大送神社)、10:00(例祭神事=幡日佐神社)、13:00(婚姻の使いが幡日佐神社出発)、13:30(神事=大送神社)、14:20(幡日佐神社へ女神渡御)、15:00(神事=幡日佐神社)、15:40(流鏑馬神事)

日置の大送(オオクリ)神社と氷所(ヒドコロ)の幡日佐(ハタヒサ)神社で行われる「夫婦神事」は、古くから水利権を巡る争いが絶えなかった日置地区と氷所地区が、仲違いをやめ協力し合おうと天正年間(1573~1592年)から、神様の婚礼の神事を行ったのが始まりと伝えられています。

幡日佐神社の男神が大送神社に赴き、女神との婚姻が整うと幡日佐の男神が大送の女神を伴って幡日佐神社に帰ってくるというストーリーで、昔は、幡日佐神社から婚姻を求める七度半の使いが出されたようです。

幡日佐神社に行くと本殿で例祭神事が行われた後、社殿前で白の狩衣姿の宮司・黒紋付羽織袴姿の8人・裃姿(名代)の1人の10人が直会の御神酒拝戴をし、その後は一旦解散となり動きはありません。

待つこと2時間半、再び皆さんが集まり13時、金幣・宮司(乗馬)・宝剣・鉾2本・名代(乗馬)の順で行列を組んで幡日佐神社を出発し大送神社に向かいます。なぜか人目に付かない山道を進み1Kmほど歩いて大送神社に着きます。

幡日佐神社の一行は大送神社の社務所に入り、幡日佐神社の名代が大送神社の名代を通じて大送神社の女神に嫁入りを求め断られ、再三の求めにようやく女神が応じると、拝殿で両神社の関係者が盃を交わします。

この後、大送神社女神の幡日佐神社への嫁入り行列が行われます。金幣・宮司(乗馬)を先頭にして大送神社側の名代(白馬)・宝剣・鉾2本が続き、その後ろに幡日佐神社の一行が続きます。

本物の花嫁さんがいるわけではありませんが花嫁の披露ということでしょうか、行列は自動車が行き交う広い道を通り幡日佐神社に向かい参道から宮入りします。幡日佐神社に着くと拝殿で神事が行われます。

その後、幡日佐神社参道で「流鏑馬神事」が行われます。早生・中生・晩生の稲の豊作を占う神事で、1頭の馬に乗った射手が三つの的を射て、当たるとその的の稲が豊作になるとするものです。射手は幡日佐神社の名代が裃の上から白の襷を掛け、馬を走らせながら杉板の的を射ます。

 

   神事・献饌(幡日佐神社)               幡日佐神社から大送神社に向かう

 

幡日佐神社から大送神社に向かう                       大送神社         

 

神事・盃を交わす(大送神社拝殿)            大送神社から幡日佐神社に向かう

 

大送神社から幡日佐神社に向かう                 神事(幡日佐神社拝殿)   

 

流鏑馬の的を用意する                          流鏑馬神事    

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