烏帽子着(愛宕神社)

【祭礼日】10月23日
【場 所】愛宕神社(京都市左京区岩倉木野町266)

【日 程】19:00(神饌を供える)、20:00~21:30(神事・神歌・袴上げ)

木野愛宕神社で毎年10月23日に行われる「烏帽子着」は、宮座の成人儀礼で当年十六歳になる男子が、宮座に入り当家の代表として認められるための儀式です。

神社に到着した時には31種の特殊神饌を社殿に供える儀式は終わっていました。神饌は編んだ藁に包まれた赤飯「ゆり膳」、柿・栗・鶏頭(ケイトウ)・菊などを盛った「花膳(ハナゼン)」、季節の野菜を飾る一の膳・二の膳などだそうです。

愛宕社・奥社・野々宮大明神の3社に幣を捧げる奉幣の儀・祝詞奏上・神歌(翁の舞)の後、今年宮座入りする袴上げ者が披露されます。今年の袴上げ者は1人でした。袴上げ者・参列する宮座の大人10数人とも裃姿です。

儀式は社殿前の地面に敷かれた筵と茣蓙の上で行われます。カワラケ(杯)の配り・昆布の配り・御酒・謡曲高砂や・スルメの配り・御酒・謡曲四海波・御酒・謡曲千秋楽の順で粛々と進められます。袴上げ者が参列する神職・宮座の大人の一人一人に肴・酒を饗応し、大人が答礼として謡曲を謡うという形式です。

カワラケ・昆布・スルメを配ったり、御酒を注ぐ饗応役は袴上げ者の役割ですが、今年は袴上げ者が1人しかいないので、烏帽子着の経験者1人が饗応役の相棒として手伝っていました。

 

31種の神饌が置かれた社殿                          奉幣の儀         

 

   神歌(翁の舞)                             袴上げ者の披露

 

かわらけの配り                              昆布の配り

 

   御 酒                                   謡曲高砂や

 

 スルメの配り                                 謡曲千秋楽

祭りの栞(トップ)

 

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