樫原の田楽(川上神社)

【祭礼日】10月第二月曜日
【場 所】川上神社(南丹市美山町樫原大原谷107 大原神社内)

【日 程】14:00~15:00

樫原の田楽は600年続く伝統行事で9人衆の講により奉納されます。本来はビンササラ4人・太鼓方4人・笛方1人の9人で構成されていますが、今年はビンササラ3人・太鼓方3人・笛方1人の7人で奉納されました。

奉納者はいずれも裃姿に一文字笠を被っています。(ビンササラ3人のうち一人だけは一文字笠の代わりに侍烏帽子(サムライエボシ)を被っています)

社務所で宮司とともに一献傾けた後、大原神社前の神楽殿で田楽を奉納します。上座に向かって左側奥に笛方が立ち、手前にビンササラ3人が座り、右側奥に宮司が、手前に太鼓方3人が座り相対します。

最初に、笛・太鼓・ビンササラの囃子に合わせて、ビンササラの一人が右手に閉じた扇子を持ち両手を腰に当てて左周りに横跳びを繰り返し周回します。次に奉仕者全員が立ち笛・太鼓・ビンササラを囃した後、座に座ります。

次に、侍烏帽子のビンササラが左周りに横跳びをし繰り返し周回した後、正面に向かった位置で両袖を横に伸ばし、両足を揃えて「カアー、カアー」と鳴きながら、前に3歩跳び後ろに3歩跳び戻ります。以上、最初からの所作を1サイクルとして2回行います。

田楽の中でカラスの様に跳ぶことから、樫原の田楽はカラス田楽と呼ばれています。この所作は、山に下りてきた獣をカラスが追い払う姿を模したものだそうです。

神楽殿での田楽が終わると、境内の山の中の一画にある「山の神」前に移り祭文を奏上した後、田楽を奉納します。次に、境内の伊勢神宮遥拝所前で宮司が奉仕者の皆さんの掌に洗米を授与します。私たち見学者にも授与されました。

次に、山の神前で藁苞(ワラヅト)を燃やして狼煙を上げ、次に河上神社とその末社の4つの祠に山菜を供えて、山の無事故と安全を祈願します。その後、川上神社前で田楽を奉納します。最後に、宮司が麻苧(アサオ)を弦とした竹弓で的めがけて竹矢を射ます。

 

  神事(神楽殿)                                田楽(神楽殿)

 

  田楽(神楽殿)                               神事(山の神)

 

田楽(山の神)

 

       洗米を食す                            藁苞を燃やし狼煙を上げる

 

末社に供物を奉げる

 

田楽(川上神社前)

 

田楽(川上神社前)                               弓射の儀

   

祭りの栞(トップ)

 

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