六斎念仏(西光寺)

【祭礼日】8月23日直前の日曜日
【場 所】西光寺(南丹市八木町美里中石谷9)

【日 程】19:30~19:50(地蔵堂2ヶ所で六鼓)、20:00:~20:50(本堂で六鼓・花振)

六斎念仏には芸能色がほとんどなく宗教色が強い干菜寺(ホシナデラ)系の念仏六斎と、芸能色が強い空也堂系の芸能六斎がありますが、西光寺の六斎念仏は念仏六斎で、約300年前から始まったと言われています。(使用していた鉦に正徳5年(1715年)の銘があるそうです)

戦争で中断していた六斎念仏は1958年に復活し、1985年に京都府無形民俗文化財に指定されました。3年前から担い手不足のため、8月20日(寺の行事)を16日に、8月23日(地元の地蔵盆行事)を23日直前の日曜日に変更し、また女性も入れるようにしたそうです。

西光寺の六斎念仏には「六鼓」と「花振」の2曲があり、最初に地蔵堂前で「六鼓」を、次に本堂で「六鼓」と「花振」を打ちます。

【地蔵堂】境内入口に地蔵堂が二つあり、手前が地元共有のもので、奥が今西家のものです。初めに地元共有の地蔵堂前で六鼓を、次に今西家の地蔵堂前で同じく六鼓を打ちます。

【鉦 方】今年の鉦方は2人、太鼓方は13人(うち子供4人)でした。鉦方は地蔵堂では地蔵を、本堂では本尊を背にして座り導師を務めます。

【太鼓方】太鼓方のうち親太鼓の2人は鉦方の左右に片膝立ちになり、他の太鼓方は馬蹄形に並び立ちます。親太鼓以外の太鼓方の撥には30cmほどの紐とその先端に房が付いており、太鼓を打つ時にこの房を縦に円を描くように振り回します。太鼓の持ち方は、六鼓では下げ持ち、花振では受け持ちと変えています。

「六鼓」は、打込・本ノ撥・中ノ撥・末ノ撥・御詠歌の5節、「花振」は、打込・本ノ撥・中ノ撥・末ノ撥・掛合・御詠歌の6節からなっています。

<六鼓の御詠歌>

浅間の霧の深き夜に 袖打ち掛けて 花摘めば 万の
一ッ 二ッ 三ッ 四ッ 五ッ 六ッ

阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥
ツン ツン ツン ツン ツン ツン ツン
南無阿弥陀仏 南無阿弥
一ッ 二ッ 三ッ 四ッ 五ッ 六ッ

地蔵菩薩の誓願には 毎日地蔵を 称ゆれば 万の
一ッ 二ッ 三ッ 四ッ 五ッ 六ッ

願似此功徳 平等施 一切同
発菩提心 往生安楽国

<花振の御詠歌>

十方三世の生仏の 弘徳の光を尋ぬれば
唯此の弥陀の浄土には 万の
一ッ 二ッ 三ッ 四ッ 五ッ 六ッ

阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥
ツン ツン ツン ツン ツン ツン ツン
南無阿弥陀仏 南無阿弥
一ッ 二ッ 三ッ 四ッ 五ッ 六ッ

 

地元共有地蔵堂前(六鼓)

 

今西家地蔵堂前(六鼓)

 

本尊前(鉦方と親太鼓)                              六 鼓

 

六 鼓                                     花 振

 

花 振

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