【祭礼日】8月23日
【場 所】阿弥陀寺(京都市右京区嵯峨野宮ノ元町76)
【日 程】19:30(法話)、20:00~21:40(六斎念仏)
「六斎念仏」は、古くは六斎日(8、14、15、23、29、30の6日)に行われた念仏で、今から1100年ほど前、京洛で疫病が蔓延したとき、空也上人が托鉢用の鉢と瓢箪を打ち鳴らし「南無阿弥陀仏」を唱えて回り人々の不安を取り除き、この鉢叩き念仏が六斎念仏の起源とされています。(異説もあるようです)
京都の六斎念仏には、芸能色がほとんどなく宗教色が強い浄土宗光福寺・干菜寺(ホシナデラ)系の念仏六斎と、芸能色が強い天台宗光勝寺・空也堂系の芸能六斎があります。
「嵯峨野の六斎念仏」は空也堂系の芸能六斎で、8月13日には「棚経」として檀家の家々をまわり先祖の供養をし、8月23日の地蔵盆には阿弥陀寺で奉納され、9月第一日曜日には松尾大社の「八朔祭(ハッサクサイ)」の中で奉納されます。
阿弥陀寺と松尾大社では演目の全て18曲が演じられますが、これを「一山(イッサン)打ち」といっています。今回は阿弥陀寺本堂内で奉納された「一山打ち」を見学しました。
【演 目】発願(ホツガン)・四段たぐり・猿廻し・時雨・願人坊主・四季・娘道成寺・八嶋(ヤシマ)・四つ太皷・祗園囃子・鉄輪(カナワ)・せり上げ・越後獅子・越後さらし・四枚獅子・神楽獅子・土蜘蛛・結願(ケチガン)
発 願 本堂の祭壇
四段たぐり 猿回し
時 雨 願人坊主
八 嶋 四つ太鼓
祇園囃子 鉄 輪
せり上げ 笛 方
越後獅子 四枚獅子
神楽獅子 土蜘蛛