小山郷の六斎念仏(上御霊神社)

【祭礼日】8月18日
【場 所】上御霊神社(京都市上京区上御霊竪町495)

【日 程】9:30(例祭神事・茂山社中狂言)、19:30(御霊太鼓)、20:00~21:30(小山郷六斎念仏)

「上御霊(カミゴリョウ)神社」の正式名称は「御霊(ゴリョウ)神社」といい、上御霊神社は通称名で、京都市中京区にある下御霊神社に対応するものだそうです

桓武天皇の時代に各地で疫病が流行していてこれは御霊の祟りであるとして、延暦13年(794年)早良親王(崇道天皇)の御霊をこの地に祀ったのが御霊神社の始めとされています。

「六斎念仏」は1100年ほど前、京洛で疫病が蔓延したとき、空也上人が托鉢用の鉢と瓢箪を打ち鳴らし「南無阿弥陀仏」を唱えて回り人々の不安を取り除き、この鉢叩き念仏が六斎念仏の起源とされています。(異説もあるようです)

京都の六斎念仏には、芸能色がほとんどなく宗教色が強い浄土宗光福寺・干菜寺(ホシナデラ)系の念仏六斎と、芸能色が強い天台宗光勝寺・空也堂系の芸能六斎があります。

「小山郷の六斎念仏」は、江戸時代中頃は干菜寺(ヒシナデラ)系の念仏六斎でしたが、その後芸能六斎に変わり空也堂から免状を受け現在に至り、上御霊神社では8月18日例祭行事の一つとして奉納されています。小山郷の六斎念仏はこの他に、8月20日に左京区の光福寺、8月22日に北区の上善寺でも奉納されています。

例祭当日は、午前中に例祭神事と「茂山社中狂言」が行われ、19時半から「御霊太鼓」が奉納された後、「小山郷六斎念仏保存会」により六斎念仏が奉納されます。

【演 目】「発願」「打ち出し」「鳥追いの曲」「三社」「しのぶうりの曲」「四つ太鼓」「万歳」「てまりうた」「祇園囃し」(出囃し・戻り囃し)「獅子の曲」の11曲です。

発願・四つ太鼓・獅子の曲以外は、浴衣姿の4人が鉦・笛の囃子に合わせて、手に持つ太鼓を打ちながら踊ります。囃子方は鉦1人・笛6人です。

 

     御霊太鼓                          三社・しのぶうりの曲

 

四つ太鼓                                万 歳  

 

     てまりうた                           祇園囃し(出囃し)

 

祇園囃し(戻り囃し)                         獅子の曲    

 

獅子の曲

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