本庄祭(浦嶋神社)

【祭礼日】8月第一土・日曜日
【場 所】浦嶋神社(与謝郡伊根町本庄浜191)

【日 程】土曜日[宵宮]20:00(奉納行事)、日曜日[本祭]9:00~12:00(棒振り・太刀振り・花踊り)

浦嶋神社は「丹後風土記」に描かれている浦嶋子(浦島太郎)の物語の舞台となった神社で、国指定重要文化財となっている浦嶋絵巻・乙姫小袖もあるそうです。

本庄祭は本庄浜、本庄宇治、本庄上の三つの区の祭礼ですが、今年は本庄宇治区の約30人と本庄上区の約60人が棒振り・太刀振り・花踊りを奉納しました。

本殿での神事の後、鳥居の外側広場(外宮という)で本庄宇治区が棒振り・太刀振りを奉納した後、鳥居の内側即ち境内(内宮という)でも棒振り・太刀振りを奉納し、最後に割拝殿で花踊りを奉納します。

本庄上区は、本庄宇治区が内宮へ移ったあとの外宮で棒振り・太刀振りを奉納し、次に本庄宇治区が割拝殿へ移ったあとの内宮で棒振り・太刀振りを奉納し、最後に割拝殿で花踊りを奉納します。即ち、本庄宇治区と本庄上区が外宮・内宮・割拝殿で同時並行して演舞を奉納するのです。

演舞者は紺の着物に豆絞りの裁着袴(タッツケバカマ)を着け、白の鉢巻き・白の襷・黒の手甲を着け白足袋を履いています。この他に、赤い頭巾を被り塩を入れた竹製の「塩入れ」を腰に下げ、「ダイ」と呼ばれる先端に五色の紙を付けた竹を持つ「ダイフリ」がいます。

囃子方は、太鼓台の大太鼓を打つ2人(宇治区は1人)と笛方10人余(宇治区は4人)です。笛方は揃いの法被を着た小学生が中心です。

【もみ合い】最初に、前部に傘鉾を挿し立てた太鼓台が演舞場所に曳き出され、演舞者が大太刀を頭上に振り上げて「押しくらまんじゅう」式に背中で押し合う「もみ合い」をします。本庄上区は2組に分かれ騎馬戦式に押し合ったりもします。

【棒振り】次に、ダイフリが場を清める塩を盛大に撒いた後、晴着姿に鉢巻き・襷掛けの幼児2人による棒振りが舞われます。棒の両端は五色の紙で飾られています。幼児2人には、「ダイフリ」と太刀振りが付き添い「ダイ」を持ってともに舞います。

【小太刀振り】若者2人が太刀を持って激しく舞います。この時もダイフリが並んで、ダイを太刀代わりにして太刀振りの真似をして舞います。また、ダイフリは太刀振りの演舞が間違うと演舞者に容赦なく塩を振りかけます。

【大太刀振り】若者8人が、両端を白の紙束で飾った棒に刀を取り付けた大太刀を持って大きな輪になって舞います。

外宮での演舞を終え内宮に移ると、まず割拝殿の中でもみ合いをし神職のお祓いを受け、演舞者は社殿を三周した後、内宮での棒振り・太刀振りを奉納します。

【花踊り】本殿を背にして座った音頭出し(宇治区は2人、上区は5人)と向き合う形で、太刀振り姿の若者2人が膝を交互に高く上下しながら、左手に持つ締め太鼓を右手に持つ撥(バチ)で打ちます。次に、別の太刀振り姿の2人が締め太鼓を両手で持ち、これを先ほどの太刀振り姿の2人が両手に持つ撥で打ちます。

太鼓打ちの後ろには、「踊り子」と呼ばれる12人が立っています。踊り子の先頭列には、人の背丈ほどの竹の先端に巻いた麦藁に造花と短冊を付けた枝5本を挿し込んだ「花」を左手に持つ人がいます。(宇治区は2人、上区は4人)踊り子は音頭出しに合わせて歌を歌います。

   

    太鼓台(本庄宇治区)                           もみ合い(本庄宇治区)

  

     棒振り(本庄宇治区)                        小太刀振り(本庄宇治区)

  

 太鼓台(本庄上区)                             笛方(本庄上区)

  

    もみ合い(本庄上区)                       大太刀振り(本庄上区)

  

    棒振り(本庄上区)                         小太刀振り(本庄上区)

  

    太鼓台(本庄宇治区)                        大太刀振り(本庄宇治区)

  

花踊り(本庄宇治区)

  

社殿を三周する(本庄上区)            塩を撒く(本庄上区)

  

大太刀振り(本庄上区)              花踊り(本庄上区)

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