御手洗祭(下鴨神社)

【祭礼日】7月土用丑の日と前後4日間
【場 所】下鴨神社(京都市左京区下鴨町泉川町59)

【日 程】5:30~22:00

「御手洗祭(ミタラシマツリ)」は、下鴨神社の境内にある「井上社」(別名御手洗社)の神事で、土用丑の日に御手洗池に足を浸すと罪や穢れ疫病を祓い、また安産にも効き目があるといわれています。このため「足つけ神事」とも呼ばれています。現在では、土用丑の日だけではなくその前後4日間も行われています。

平安時代、貴族は季節の変わり目にみそぎ祓いをする風習があり、御手洗祭はこの風習が民間に伝わったものといわれています。

井上社は、人の罪や穢れを流してくれるという女神「瀬織津姫(セオリツヒメ)」を祀っている社で、井戸の上にあることからその名が付けられ、かつては尽きることなく湧き出ていた御手洗池の井戸水も、今ではその源泉が枯渇してポンプで水を引いているそうです。

祭礼当日は、御供え料を納めてロウソクを授与していただき、これを持って御手洗池の中に入り足を浸け、御手洗社に献灯して無病息災を祈り、御手洗池を出て 御神水を頂きます。御手洗社の隣には、願い事を書いた「足形祈祷木」を納めて浮かべる長方形の木桶も置いてあります。

また、御手洗池の上には、御手洗池から取り出され木の丸桶に入れられた黒い石「賀茂の御神石」が置いてあります。子供のかん虫封じの御利益があるそうで、御手洗祭の日に限って授与されます。

下鴨神社の御手洗池では、3月3日に「流しびな」、5月4日に葵祭りの「斎王代禊の儀」(上賀茂神社と隔年開催)、8月立秋の前日に「夏越神事」が行われます。

 

    御手洗池の水に浸る                  ロウソクを持って祭壇に向かう

 

祭壇に献灯する

 

足形祈祷木を納める                      御手洗社にお参りする

 

   賀茂の御神石                           御神石をいただく

祭りの栞(トップ)

 

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