【祭礼日】7月最終土・日曜日
【場 所】八坂神社(与謝郡伊根町亀島3)・伊根湾
江戸時代から300年以上続く大漁・海上安全・五穀豊穣を祈願する祭りです。
日曜日の本祭を見学しましたがそれも全部ではなく一部だけです。午前中に八坂神社で平田区の稚児舞が行われましたが、残念ながら稚児舞には間に合わず、12時半、稚児さん3人が八坂神社下の岸壁から稚児船に乗って出船するところでした。
丁度その頃、伊根湾をはさんで対岸の亀島から祭礼船と神楽船が出船し海上渡御します。13時に八坂神社下近くの高梨に接岸し、亀島4区の幟旗を先頭に新発意(シンポチ)・棒振り・太刀振りの一行が急坂を登って宮入りします。続いて神楽船の一行も宮入りします。
13時半過ぎから神社境内で亀島4区(亀山・耳鼻ニビ・立石・高梨)による棒振りと太刀振りが行われます。棒振りは小学中~高学年の2人が、太刀振りは小学高学年~中学生の6人が舞います。棒振りと太刀振りが終わるたびに、新発意(小学低学年1人)が国家安康と書かれた軍配を持って、踊り手の外側を一周してから本殿に向かって万歳をします。
14時頃から立石の神楽舞が行われます。二人立ちの神楽獅子ですが、囃子方の前に鎮座する神楽屋台には何と春画が色鮮やかに描かれたポスターが貼ってありました。
八坂神社での棒振り・太刀振り・神楽が終わると14時半過ぎから隣の正法寺(ショウボウジ)で棒振りと太刀振りが行われます。正法寺は丹後与謝霊場第11番札所です。正法寺の隣の高梨集会所で休憩した後、16時に祭礼船と神楽船が出船し亀島に向かいます。
豊漁の年には船屋台4艘と化粧船が出る大祭が開催されます。この船屋台が京都の祇園祭の山鉾が海に浮いているように見えることから、伊根祭が海の祇園祭と言われる由縁となっています。船屋台には多額の費用を要することもあり、最近では2012年が最後となっています。それも本来4艘のところ1艘だけだったとのことです。次の大祭はいつ行われるのでしょうか、心待ちにしています。
祭礼船 神楽船
棒振り 新発意
太刀振り 神楽舞
神楽舞 神楽屋台