祇園祭・花傘巡行(八坂神社)

【祭礼日】7月24日
【場 所】八坂神社(京都市東山区祇園町北側625)

【日 程】10:00~12:00(花傘巡行)、12:45~14:00(獅子舞・六斎念仏・コンチキ音頭・雀踊り・鷺舞他)

「祇園祭」は、清和天皇の貞観11年(869年)に京中に疫病が流行したので、社司ト部比良麻呂が京中の人々を率いて疫神を神泉苑に送ったのが始まりといわれ、当時は「祗園御霊会(ゴリョウエ)」と呼ばれていました。

祇園会はその後悪疫流行の時だけ不定期に行われていましたが、天禄元年(970年) から毎年行われるようになり、応仁・文明の乱で一時中断し明応9年(1500年)に再興されて以来今日まで脈々と受け継がれています。

祇園祭は、7月1日の「吉符入」に始まり、16日の宵山・17日の山鉾巡行を経て、31日の境内摂社「疫神社夏越祭」で幕を閉じますが、今回は7月24日の「花傘巡行」を見学しました。

山鉾巡行は、かつては7月17日の前祭(マエマツリ)(山鉾20基)と7月24日の後祭(アトマツリ)(山9基)の2回に分かれて行われていましたが、昭和41年(1966年)に後祭が17日の前祭に合流し、後祭の行事がなくなったため新たに興されたのが花傘巡行です。

花傘巡行は八坂神社の祇園石段下から出発し、四条河原町 御池通寺町通 四条通東大路通神幸通の順で進み、2時間余りかけて八坂神社に戻ってきます。

行列は、子供神輿・神饌行列・神饌花車・祇園太鼓・金獅子銀獅子・幌武者・児武者・久世六斎保存会・京都織物卸商業組合(京都きものの女王)・宮川町お茶屋組合(コンチキ音頭)・祇園甲部お茶屋組合(雀踊)・祇園万灯会(鷺踊)・綾傘鉾祇園囃子などの順で進み、台車に乗せられた7本の花傘がそれぞれの列の前につきます。行列は総勢1000人にもなります。

祇園周辺には先斗町・祇園東・祇園甲部・宮川町の四つの花街があり、そのうち二つの花街が年交代で花傘巡行に参加します。今年は宮川町・祇園甲部の花街が参加します。

花傘巡行の行列は八坂神社に戻ると、本殿に帰還を報告したあと舞殿で、祇園太鼓・獅子舞・六斉念仏(久世六斎保存会)・コンチキ音頭(宮川町お茶屋組合)・雀踊(祇園甲部お茶屋組合)・鷺踊(祇園万灯会)・万灯をどり(祇園万灯会)の順で奉納します。

八坂神社の鷺踊は江戸時代中期に途絶えていましたが、寛政年間(1789~1800年)に八坂神社から津和野藩(島根県津和野)の弥栄神社に伝習された鷺踊を元にして戦後に復興され、現在は少女たちが演舞しています。

 

子供神輿                                 神饌花車

 

花傘(京都織物卸商業組合)                     京都きものの女王   

 

     花傘(宮川町お茶屋組合)              コンチキ音頭(宮川町お茶屋組合)

 

 花傘(祇園甲部お茶屋組合)                 雀踊(祇園甲部お茶屋組合)

    

  花傘(祇園万灯会)                       鷺踊(祇園万灯会)

 

 神饌を運ぶ巫女                          金獅子・銀獅子

    

  獅子舞                              久世六斎念仏

 

コンチキ音頭(宮川町お茶屋組合)              雀踊(宮川町お茶屋組合) 

 

雀踊(宮川町お茶屋組合)                     鷺踊(祇園万灯会)

 

    鷺踊(祇園万灯会)                    万灯をどり(祇園万灯会)

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