上賀茂やすらい花(大田神社)

【祭礼日】5月15日
【場 所】大田神社(京都市北区上賀茂本山340)

【日 程】11:00(岡本やすらい堂出発)~梅ヶ辻やすらい堂~大田神社~上賀茂神社(11:45~12:15)~町内一円~14:45(岡本やすらい堂到着)

「やすらい花」は、桜の散り始める陰暦3月に疫病が流行したので、花の霊を鎮め無病息災を祈願したのが祭りの起こりといわれています。

「上賀茂やすらい花」は、上賀茂神社の境外摂社である大田(オオタ)神社の祭りで、大田神社の宮元である岡本・梅ケ辻(ウメガツジ)の2町合同による「上賀茂やすらい踊り保存会」が中心になって行います。

大田神社の400mほど東にある岡本やすらい堂(岡本町集会所)で、衣装を整え全員で記念写真を撮った後、前でやすらい踊りが奉納されます。

白の小袖・白の袴の上に緋の打掛を羽織りシャグマを被る鬼5人が、笛の音に合わせて横一列になったり輪になったりして鉦(3人)や締め太鼓(2人)を打ちながら踊ります。緋の小袖・若菜色の袴姿で胸に羯鼓(カッコ)を付け烏帽子を被る稚児2人は、互いにお辞儀をしあったり位置を入れ替わったりして踊ります。

その後、先導・幟・風流(フリュウ)傘・督殿(コウドノ)・稚児・鬼・笛・太刀持ち・風流傘などの順で、行列を組んで大田神社に向かいます。

幟持ちは、青の素襖(スオウ)姿に侍烏帽子(サムライエボシ)を被り、風流傘持ち4人は、背に「花」の赤い文字が描かれた紺の半纏に白の袴を着けて、1本の傘に2人ずつ付いています。風流傘の上には生花が飾り付けられ、この傘の下に入ると疫病にかからず無病息災の御利益があると言われています。

督殿2人は、白の狩衣(カリギヌ)姿に立烏帽子(タテエボシ)を被り手に笏(シャク)を持ち、1人は幣束も持っています。

笛吹き約30人のうち、中高生は青の素襖姿に侍烏帽子を被り、小学高学年生は青の素襖姿で烏帽子は被らず、低学年生は背に「花」の赤い文字が描かれた紺の半纏姿に鉢巻を締めています。太刀持ちは、青の素襖姿に侍烏帽子を被っています。

大田神社に参拝しやすらい踊りを奉納した後、1Kmほど西にある上賀茂神社に向かいます。この途中でも所望する家の前でやすらい踊りを披露します。

上賀茂神社では、一の鳥居前で上野の今宮神社の方向に向かって遥拝した後、その場でやすらい踊りを奉納します。次に、本殿に参拝し楼門前と再び一の鳥居前でやすらい踊りを奉納します。その後、岡本・梅ヶ辻の町内を巡行しながらやすらい踊りを披露し岡本やすらい堂に戻ります。

 

 

全員で記念写真(岡本やすらい堂)            やすらい踊り(岡本やすらい堂前)

 

    大田神社に向かう                    大田神社に参拝を終えた稚児

 

上賀茂神社に向かう

 

やすらい踊り(上賀茂神社一の鳥居前)           やすらい踊り(上賀茂神社楼門前)

 

やすらい踊り(道中)                       風流傘の下に入る

祭りの栞(トップ)

 

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