御蔭祭(下鴨神社)

【祭礼日】5月12日
【場 所】下鴨神社(京都市左京区下鴨泉川町59)

【日 程】9:00(樹下神事・歓盃の儀=下鴨神社)、9:30(下鴨神社出発)、12:00(神迎の儀=御蔭神社)、12:30(御蔭神社出発)、13:00(路次祭・舞楽奉納=赤ノ宮神社)、14:00(赤ノ宮神社出発 、貴船町・中通り巡行)、16:00(切芝神事・東遊奉納)、17:00(遷御)

「御蔭祭(ミカゲマツリ)」は、5月15日に行われる「葵祭」に先立って、比叡山西麓の御蔭山(御蔭神社)から下鴨神社へ御神霊の「荒御魂(アラミタマ)」を迎える神事です。

当日は早朝から下鴨神社で「樹下(ジュゲ)神事」・「歓盃(カンパイ)の儀」が行われた後、行粧(ギョウソウ)を整えた行列が御蔭神社に向かい、「神迎の儀」で荒御魂を神馬の「錦蓋(キンガイ)」(御座)に移し、赤ノ宮神社などを経て下鴨神社に向かいます。

神社境内の「糺(タダス)の森」で、無事に神霊を迎えることができた喜びをあらわす切芝神事を行います。この中で舞楽「東遊(ヒガシアソビ)」が奉納されます。

青と白の幔幕が張られた祭祀場の中ほどに、緑・黄・赤・白の幕が張り巡らされた「神馬幄(シンメアク)」があり、この中に錦蓋を乗せた神馬が入り頭だけを幄の間から出しています。東遊はこの前で即ち、この神馬と御神霊に舞や音曲を奉納しもてなすために行われます。

東遊は、古く東国地方で風俗歌に合わせて行われた民俗舞踊で、楽人(ガクニン)が奏する笛・篳篥(ヒチリキ)・鼓・和琴(ワゴン)の伴奏と笏拍子(シャクビョウシ)を持つ歌方の歌に合わせて6人の舞人が舞います。楽人・歌方・舞人はそろいの狩衣姿に烏帽子を被っています。烏帽子には下鴨神社の神紋である双葉葵(フタバアオイ)と桂の葉を付けています。

東遊が終わると、列奉行から氏人童形(ウジビトドウギョウ)に御白杖(ハクジョウ)が授与されます。御白杖は巡幸の道筋を示すもので、本殿に戻る行粧列の先導を清浄な童子に委ねます。

神馬の前で楽人によって神を讃える「三代詠(サンダイエイ)」が奏された後、神馬が神馬幄から曳き出され行粧列が本殿に向かいます。本殿では1時間ほど御神霊還御の神事が行われます。

 

錦蓋を背にした神馬                        神馬幄の中の神馬

 

楽 人

  

東 遊

 

           東 遊                        氏人童形に御白杖を授与する 

 

 三代詠を奏する                         行装列に加わる神馬

 

祭りの栞(トップ)

 

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