上野やすらい花(今宮神社)

【祭礼日】4月第二日曜日
【場 所】今宮神社(京都市北区紫野今宮町21)・光念寺(京都市北区紫野上野町150)

【日 程】12:00(光念寺出発)~15:00(今宮神社到着)~15:30(今宮神社出発)~17:00(光念寺到着)

『やすらい花は平安時代に起源をもち今宮神社の摂社として鎮座する厄神を中心に今日まで千年以上の長きにわたりこの地に伝承されてきました。春の京都を代表する京都三奇祭の一つです。国の重要無形文化財にも指定されその中心は花傘です。古くは傘鉾風流傘ともいわれ花の咲く頃に流行する疫病を子鬼と大鬼が踊りながら花傘に疫病を閉じこめ退散させる花鎮めの祭です。花傘は松・桜・柳・椿・山吹の五種類の生花が飾りつけられこの花傘に入ると疫病にかからず無病息災の御利益と言われています。』(今宮神社境内掲示板)

「やすらい花」は、かつては旧暦3月10日(明治の改暦後は4月10日)に、各地区から行列を組み町内を練りながら、今宮神社(境内社疫神社)に参拝・踊りを奉納していましたが、現在では上野(今宮神社)・紫野雲林院(玄武神社)・西加茂(川上大神宮)は4月第二日曜日、上賀茂(大田神社)は5月15日に行われ、今宮神社に参拝・踊りを奉納するのは上野と西加茂地区だけになっています。

「上野のやすらい花」の「練り衆」は2組(各組約40人)に分かれ、それぞれ、幟・鉾・花傘・小鬼・大鬼・笛・太刀などの順で行列を組んで光念寺を出発し地区内を巡行します。

大鬼4人(1組)は、白小袖・白袴の上に打掛を羽織り、締め太鼓を持つ2人は赤のシャグマを被り、鉦を打つ2人は黒のシャグマを被っています。

小鬼2人(1組)は、緋の振袖・生成(キナリ)地に花柄の袴姿に紫の襷を掛け、胸に羯鼓(カッコ)を付けシャグマの上に烏帽子を被り、裃姿の世話役の手に引かれながら歩きます。笛吹きは、紺の素襖(スオウ)姿に侍烏帽子(サムライエボシ)を被る大人と紺の素襖姿の小中学生です。

15時頃今宮神社で2組は合流し、最初に、小鬼2人が1組ずつ順に向かい合い、3回入れ替わって羯鼓を打ちながら踊ります。次に、大鬼8人が大きな輪になって、音頭取の歌と笛の音に合わせて、鉦・太鼓を打ち跳躍しながら踊ります。

その後、2組が一緒に境内4ヶ所と神社東門のあぶり餅屋前で踊った後、再び分かれ地区を巡行し17時頃光念寺に戻ります。

 

今宮神社舞殿を周回

 

 子 鬼                                      大 鬼

 

子 鬼

 

           練り衆                          花傘の下に入る

 

大 鬼

 

大 鬼

  

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