【祭礼日】3月17日
【場 所】浦嶋神社(与謝郡伊根町本庄浜191)
【日 程】9:00~9:30(祈念祭・直会)、10:00~11:30(延年祭)、11:45~12:30(三番叟)
延年祭は平安時代に始まったとされる神事で、浦嶋子に最もゆかりのある三野家一門が代々祭りを取り仕切り、長寿・五穀豊穣・豊漁・商売繁盛・家内安全などを祈願します。
神事の後、御面拝戴があり関係者の拝戴のあと一般の人者も御面を拝戴出来ます。次に、神職と福棒・タチバナを持った関係者が社殿高欄を三周します。福棒はコシアブラの木を真っ白く削った太い丸棒で福をもたらすものとされます。タチバナは、コシアブラの木の削り掛けで繭玉と俵の蓋を形どり、 真綿と共にチシャの小枝に飾り付けたものです。
次に、境内で授与(1本100円)された「くじ」1~1000番の中から1~12等の当選番号が、高欄に張り出した紙に記入され発表されます。各賞には福棒・紅白の餅・御神酒の3点セットが付きます。等が上がるほど賞品が大きくなるようです。拝殿で賞品が授与され、今年の1等賞は地元の保育園の子でした。
次に、高欄から福棒投げ(当選者のいなかった福棒)と餅投げがあり、その後、タチバナの授与がありました。その年の米や蚕の幸を願う縁起物として人気があるようです。
タチバナの授与が終わると、拝殿で「翁三番叟」が奉納されます。面箱持を先頭に、翁・千歳・三番叟・囃子方・地謡方の順に行列を組んで舞台(拝殿)に入ります。囃子方は、舞台左側に鼓4人と拍子木打ち1人が、右側に笛方3人と地謡方4人が座ります。
初めに千歳(センザイ)の舞が舞われます。直垂(ヒタタレ)姿に侍烏帽子を被り素面で、右手に閉じた扇を持って舞います。
次に、翁の舞が舞われます。狩衣(カリギヌ)に指貫(サシヌキ)姿で翁烏帽子を被り白式尉面(ジョウメン)を付けて、右手に金銀扇を持って舞います。
三番目に、三番叟が舞われます。初め、直垂姿に侍烏帽子を被り素面で、右手に閉じた扇を持って舞います。後に、侍烏帽子を脱ぎ剣先烏帽子を被り黒式尉面を付け、右手に鈴を左手に扇を持って舞います。
全ての舞が終わると、面箱持を先頭に行列を組んで退出します。
福 棒 御面拝載
高欄を三周する 籤引きの発表
一等賞 餅投げ
タチバナを頒つ 面箱持ち
鼓 方 笛方と地謡方
千歳の舞 翁の舞
三番叟