雨乞祭(貴船神社)

【祭礼日】3月9日
【場 所】貴船神社(京都市左京区鞍馬貴船町180)

【日 程】10:00~10:45(雨乞祭・古絵馬焼納式)

貴船(キフネ)神社は社伝によれば、神武天皇の母である玉依姫(タマヨリヒメ)が黄色い船に乗って淀川・鴨川・貴船川を遡って当地に上陸し水神を祀ったのに始まるいわれ、水を司る神様・高龗神(タカオカミノカミ)を祭神としています。

弘仁9年(818年)以来、歴代の朝廷は祈雨には黒馬、祈晴には白馬又は赤馬を献納して祈願をしてきましたが、後には生きた馬に替えて「板立馬」を奉納するようになり、これが現在の絵馬の原形になったといわれています。

貴船神社の「雨乞祭」は、本殿で祝詞奏上などの神事の後、社殿入り口に一列に並んだ4人の神職が雨乞の儀式を行います。

左端の神職が大太鼓を、右端の神職が鉦を打ち鳴らす中、真ん中の神職2人が手に持つ手桶の水に浸した榊の葉を天に向かって振りかけます。この時、「雨たもれ、雨たもれ、雲にかかれ、鳴神(ナルカミ)じゃ」と唱えます。

桶の中の水は、境内の一角から流れ出ている「水占齋庭(ミズウラユニワ)」の神水を汲んで手桶に入れ、御神酒と塩で清め神前に供えたものです。

雨乞祭の儀式が終わると、境内で「古絵馬焼納式」が行われます。境内中央には、前年に奉納された絵馬が山のように積み上げられています。

神職が大祓詞(オオハラエコトバ)を唱える中、古絵馬の山に点火され御神酒と塩が注がれ、古絵馬はお焚き上げされます。20分ほど焚き上げられた後、神職が揃って柏手を打ち古絵馬焼納式が終わります。

式終了後、所望者には神社オリジナルの容器(300円)に汲んだ水占齋庭の神水が授与されます。また水占齋庭では、白紙のおみくじ(200円)を浮かべると文字が浮き出てくる「水占みくじ」もでき女性に人気があるそうです。

 

御神水を振りまく

 

  大祓詞を唱える                          古絵馬に点火する

 

古絵馬に御神酒を注ぐ                        神水を汲む    

祭りの栞(トップ)

 

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