節分祭(須賀神社)

【祭礼日】2月節分の日と前日
【場 所】須賀神社(京都市左京区聖護院円頓美町1)

【日 程】節分の日の前日15:00(追儺招福豆まき・魔除け釼の神事)、節分の日14:00(詩舞)

須賀神社の祭神は、素戔嗚尊(スサノオノミコト)とその妻の櫛稲田比売命(クシイナダヒメノミコト)の二柱で、夫婦の神様に因んで縁結びのご利益があるとされています。

また、1964年には交通神社を分祀し、種々の邪霊・禍災の侵入を防ぐ久那斗神(クナドノカミ)・八街比古神(ヤチマタヒコノカミ)・八街比売神(ヤチマタヒメノカミ)の三柱を祀っています。社殿の向かって右側が須賀神社、左側が交通神社となっています。

須賀神社では節分の日と前日の二日間、2人の「懸想文(ケソウブミ)売り」が登場します。懸想文売りは、黄の水干(スイカン)に青や紫紺(シコン)の指貫(サシヌキ)の袴姿に、黒の烏帽子を被り白の布で顔を隠しています。そして懸想文の説明を書いた紙を付けた梅の枝を肩に置き、懸想文を売り歩いています。

その説明書には「此の文を求めて鏡台や箪笥の引出しに人に知られないように入れておくと顔・かたちがよくなり着物がふえて良縁があると言はれております」と書かれています。

懸想文売りは、平安時代に下級貴族が顔を隠し懸想文(現在のラブレター)の代筆をしたのが起源ともいわれ、江戸時代に京都で大いに盛んとなり明治維新後に一旦途絶えましたがその後、昭和30年(1995年)に、縁結びのご利益があるとされている須賀神社で節分の2日間だけ復活し今日に続いています。

1組1,000円で授与されている懸想文は、差出人と受取人の名前は干支にちなんだもので、文の内容は毎年替えているそうです。しばらく見ていると次々に女性が買い求めています。

また、境内では茶席が設けられ須賀多餅と豆茶が授与され、神社拝殿では巫女さんが一人一人の祈願者に祈祷舞を舞っています。時間になると、拝殿で「魔除け釼の神事」の後、追儺招福の豆まきが行われます。

 

 須賀神社・交通神社                          祈祷舞

   

   懸想文売り                   懸想文を授与する                懸想文の説明文

 

魔除け釼の神事                        追儺招福豆まき        

祭りの栞(トップ)

 

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