茗荷祭(阿須須伎神社)

【祭礼日】2月節分の日
【場 所】阿須須伎神社(綾部市金河内町東谷 1)

【日 程】10:30(茗荷お刈上げ)、11:00(神事)

志賀郷の七不思議のひとつとされる茗荷祭は、室町時代に形を成し、現代まで延々続いてきたといわれる伝統行事です。

茗荷の芽を1本ずつ鎌で刈り取り、その姿、形でその年の稲作の作柄、豊凶を占い、神のお告げを求めるものです。
  
本殿から30mほど下った御茗荷田に植えられた早稲・中稲・晩稲の3ヶ所の茗荷を刈り取り、本殿前に運び宮司が見立てを発表します。当神社の宮司が昨年亡くなり、今年は初めての新宮司のため卜占は判然とせず、出来予想は各人が行って下さいとのことでした。

例年の積雪量は20~30cmのところ、今年は50~60cmと多かったため、茗荷田の水の流れも例年より多いとのことでした。(この流水は雪解け水と湧水の両方なのだそうです)

志賀郷の七不思議で現存するもうひとつは、立春(2月4日)に綾部市篠田町の篠田神社で行われる「筍祭」です。同じようにタケノコを刈り上げてお米の出来具合を占います。

【志賀郷の七不思議】 

正月朔日 藤波神社に藤の花が咲く。
二日 別所の御用柳坪に七色柳の花が咲く。
三日 金宮大明神に茗荷を生じ、その年の作物、早・中・晩稲の豊凶・風雨・日柄・水難をしめしたまう。
四日 篠田大明神に筍を生じ、その年の作物、早・中・晩稲の豊凶・風雨・日柄・水難をしめしたまう。
五日 若宮大権現の社前に萩の花が咲き、一切耕作の豊凶をしめしたまう。
六日 向田・鍋倉にある滴松より滴が雨の如くに落ち、日柄・水難をしめしたまう。
七日 向田・松の下にある動松が、都の吉事のある年は末の葉が動き、凶事がある年は下の葉が動いて都の吉凶を知らせたまう。

 

       御茗荷田                            左から早稲・中稲・晩稲

 

宮司が茗荷を刈り取る

 

 晩稲を刈り取る                           神社に持ち帰る 

 

 宮司の見立て発表                            茗荷の出来具合

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