餅花行事(相楽神社)

【祭礼日】2月1日
【場 所】相楽神社(木津川市相楽(サガナカ)清水1)

【日 程】6:00~8:30(餅花奉納 )、13:00~13:15(神楽奉納)

相楽(サガナカ)神社の餅花(モチバナ)行事は、花に見たてた餅を奉納し豊作を祈願するものです。餅花を奉納するのは旧相楽村の九つの宮座で、当日早朝から拝殿に飾り付けます。

餅花は、割竹の中ほどから二股に分かれた竹串の一方に2ヶ、もう一方に3ヶの餅を刺し通し、この竹串を「ションマラ」と呼ばれる粘土を藁で包んだ瓢箪型のものに挿したものです。

合計5ヶの餅花を刺し通した竹串は、ションマラ1ヶにつき10本か12本挿してあります。餅花を刺した竹串の重さは全体で10Kgにもなり、粘土のションマラと合わせると20Kgにもなるそうです。

餅は、餅米と米粉で作った直径10cmほどの球形で、それぞれの餅の下部には紅白の正方形の紙が飾られており、餅の花が咲いたようにみえます。先端の餅の表面には食紅で十字が描かれています。

餅花は拝殿天井に設けられた丈夫な横木に吊るされ、それぞれの餅花には奉納した宮座名と年当番の当座さんの名前を書いた紙が付けられています。

時間になると、拝殿で白衣の宮守が祭文を奏上し、巫女さんが鉦・太鼓・鼓の音に合わせて神楽舞を舞います。舞が終わると撤饌の後、直ちに各宮座の人が餅花を横木から外しションマラごと持ち帰ります。それぞれの宮座の人に餅を分けて焼いて食べるそうです。

拝殿の柱に1月14日深夜に行われた豆焼行事の結果を示す紙が吊るしてありました。相楽神社では、豆焼・粥占(カユウラ)・御田・餅花・水試(ミズダメ)の一連の正月行事が行われていますが、これらは中世の宮座祭祀のあり方がよく残されているとして京都府の無形民俗文化財に指定されています。

 

餅 花                                       宮 守

 

     神 楽                                    餅花を取り外す

 

餅花を持ち帰る                               豆焼行事の結果

祭りの栞(トップ)

 

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